不動産は法人・個人どちらで購入すべきか

ほぼ月刊ワンポイントアドバイス<番外編>
オーナーが不動産を購入するとき
「法人と個人どちらで購入した方がよいのか?」という
質問を頂きます。
当然答えはケースバイケースなのですが、
私は、下記の判断基準に照らして判断して下さいと
申し上げています。

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(1)資金調達はどちらがしやすいか
事業用不動産の場合、法人購入でも、
個人で購入し法人に賃貸しても問題なし。
最近は、賃貸用不動産ならば
法人・個人問わず銀行は「バンバン貸します」状態
(2)資金調達期間はどちらが長いか
店舗兼住宅等の場合、全体に住宅ローンが
適用される場合があり、
個人の方が長期間での調達が可能な傾向大
(3)財務体質への影響は
公共事業入札時の経営事項審査では、
個人で購入し法人に賃貸した方が、
借入金がオフバランスになり有利な場合もある。

(4)賃貸料の課税は
個人は累進課税、法人は二段階課税のため、
全体の所得をみて判定。
ただし、法人の場合、役員間での所得分散等調整の余地大。
(5)事業承継上どちらが有利か
明確な後継者がいる場合、法人で購入するほうが良い場合多し。
そうでない場合、事業用不動産でも個人で購入し
法人に賃貸しておくことも検討。
なお、相続税の評価上は、法人で購入するよりも
直接オーナーが購入した方が引き下げ効果が大きい場合多し。
(6)譲渡損益への課税は
法人の場合、譲渡益が出ても譲渡損が出ても経常所得と合算・相殺。
ただし、利益が出ても役員報酬等での調整の余地あり。
個人の場合、譲渡所得が出た場合、20%課税。
譲渡損失発生の場合他の所得との通算不可のため、
リスクは法人の方が低い

まあ、いきなり損失が出ることを想定して
不動産を購入する人はいないでしょうけどね。[emoji:e-263]

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