法人の都民税・事業税をクレジットカードで支払う
目次
法人税などの国税はクレジットカードで納税が可能に
H29年1月より、法人税や所得税、消費税など主な国税については、クレジットカードで納付ができるようになりました。
では、法人の地方税についてはどうでしょうか?
今回は、法人の地方税のクレジットカード納付についてまとめてみます。
東京都は法人の都民税・事業税もクレジットカードで納付が可能
東京都の「都税クレジットカードお支払サイト」をみると、クレジットカードで納税のできる税金として、次のものが示されています。
これを見る限りは、法人の都民税や事業税はクレジットカードで納付できる対象ではないように見えます。
しかし、「その他」をクリックすると法人都民税、法人事業税(+地方法人特別税)が対象の税目としてでてきます。
つまり、法人都民税、事業税についてもクレジットカードでの納税が可能ということ。
ただし、法人税など国税のクレジットカード納税よりもやや手間が掛かるのです。
法人の都民税・事業税のクレジットカード納税方法
クレジットカード納付用の納付書を手配する
都税事務所から申告の際に送付されてくる納付書だけではクレジットカードでの納税ができません。
都税事務所に連絡をして、クレジットカード納税用に「納付番号」「確認番号」「納付区分」の記載がされた納付書を送付してくれるよう依頼しなくてはなりません。
なお、この納付書一枚で納付をできるのは「100万円未満」となっています。
ですから、法人都民税・事業税(+地方法人税)の合計額が100万円以上であれば、複数の納付書を手配し、適宜100万円未満に金額を分けて納付をする必要があるのです。
(法人都民税、事業税、地方法人税ごとに納付書を分ける必要はありません。その合計額を100万円未満に適宜分ければOKです。)
必要事項を都税クレジットカードお支払サイトに入力をする
都税にも国税同様クレジットカード納税用のサイトがあります。
こちらのサイトに、まずは上記のクレジットカード納税用納付書に記載された「納付番号」「確認番号」「納付区分」を入力し、「確認して次へ」ボタンを押します。
その後、クレジットカード情報及び、支払手続き完了メールの送付先を入力し、「確認して次へ」ボタンを押し、入力情報に間違いがなければ「支払を行う」ボタンを押すだけで納税が完了します。
クレジットカード納税の手数料とポイント
クレジットカード納税が出来れば、時間を気にせずわざわざ銀行に行くことなく納税ができる上に、税金の支払時期を延期することもできます。
ですが、クレジットカード納税を選択する大きな理由は、クレジットカードのポイントが貯まるということかと。
なお、クレジットカードの名義は問わないので、個人名義のクレジットカードでも会社の税金の支払は可能です。
アメックスやダイナースで納税の場合、その税額の0.5%のポイントが貯まります。
年会費が高額のカードの中には1%以上のポイントの貯まるものもあるようです。
一方で、クレジットカード納税を行うには、下記の手数料が掛かります。
ザックリいうと税額の0.78%以上の決済手数料が掛かるということであり、クレジットカード納税により仮にポイントが0.5%貯まったとしても”赤字”となってしまいます。
ただし、ポイントをホテルの宿泊や航空券のマイレージに交換すれば、実質的にポイント還元率が0.78%を大きく上回ることもあるでしょう。
その場合には、クレジットカードで納付することのお得感が出るかもしれません。
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なお、この法人の地方税のクレジットカード納付がすべての自治体でできるわけではありません。
というか、現時点では東京都以外の自治体はほとんど対応しておらず、その場合には、法人の確定申告に際し、国税についてはクレジットカード納税はできるものの、地方税については、納付書を金融機関に持参して納税をすることになるのです。
銀行に行く手間を省くためにも、一日も早くすべての税金がクレジットカードでの納付に対応してくれるといいですね。
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