もう「簿記は要らない」でもいいから、せめてこれだけは覚えよう

2015-06-09 18.13.06

やっぱり簿記はコスパの高いスキルだと思うんだが

税理士や会計士といった職業会計人が書いた本を見ても

「簿記など必要はない、決算書さえ読み解ければ良い」というものと

「ビジネスの根本を理解するのには簿記は重要」というものと

2つの意見に大きく分かれています。

私は、完全に後者であり

・その経済行為が会社の財政状態にどんな影響を与えるのか

・何をすればより利益が増え、お金が残るのか

・怪しい節税提案のどこがおかしいのか

を知るためにも簿記はすごく役に立つ、
修得する労力の割にコストパフォーマンスの高いスキル
だと思っています。

ただ、覚えるのが面倒で退屈な簿記のルールを
「覚えたほうがいい」というのと
「覚えなくても大丈夫」というのでは
どうしたって「覚えなくても大丈夫」というほうが耳障り
は良いわけで、そっちの方がずっとウケがいいんですよ。

職業会計人であれば、「簿記なんか知らなくてもいい」と
言っている人だって、当然簿記は知っているし、
職業会計人でなくてもビジネスの仕組みをきちんと
理解している人ほど「簿記は大事」って言ってるんですがね。

例えば、マイクロソフト日本法人元社長の成毛眞さんは
「英語よりも簿記の知識が必要」とおっしゃってるし、
株式会社経営共創基盤代表取締役CEOの冨山和彦さんも
著書の中で「簿記の発想はあらゆる経営数値を理解するうえで
の根幹になるもので、わかって損をすることは1つもない」
とおっしゃっていますし。

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複式簿記の基本はここで学べ

ただ、いくら「簿記は大事」だと言っても多勢に無勢。

実際、退屈です。

私も、わかりやすく簿記の仕組みを本に書こうとして
あまりのつまらなさに、そこだけカットしたことが
何度もありますからね。

これじゃ、売れないと。

だから、本気で会社の数字に強くなりたい人以外には、
もう「簿記をやれ」とはいいません。

そういう人は「簿記は要らない」でいいですわ。

ただ、せめて社会人ならこれくらいは知っておいて欲しい
のが「複式簿記の基本」の部分。

そこだけは、覚えておいて絶対に損はないと思います。

じゃあ、それはどこで学べばいいのか?

この本の第二章「会計の仕組み」だけ覚えましょう。

2時間で丸わかり 会計の基本を学ぶ
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ただし、一回読んだだけじゃダメ。

2015-06-09 18.12.42

何度も何度も読んで、実際に会社が行った経済活動が

「利益を増やすのか」
「利益を減らすのか」
「利益ではなく何に変化をもたらすのか」

をきちんとロジックとして説明できるようになってください。

その上で、もし、あなたがこれから経理部に配属になるのであれば
4章以降の経理実務のパートも読んでみてください。

あれ?よく見たらこの本の帯にも
「簿記がわからなくても経理の実務ができる!決算書が読める!」
ッて書いてあるな。

それが、大人の世界ってやつですかね。

まあ、そもそもこのシリーズ。

絶対に2時間じゃ読めません

書いた本人が言うんだから間違いないです。(汗

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