税理士の私が依頼するならこんな税理士

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良い税理士・悪い税理士?

一口に税理士と言っても、法解釈の追求に力点を置く税理士から金銭面を中心に顧客へのサポートに力点を置く税理士、あるいは税理士という資格を活かしながら別のフィールドでの活動に力点を置く税理士までいろいろな人がいます。

よくどんな税理士に頼むのが良いのか?という話が出ますが、基本的には、その人がどんな税理士を望んでいるのかということだと思います。

なので、「良い税理士・悪い税理士」というのも一概には言えず、その人それぞれということになるのではないかと。

そんな中、税理士である私がもし誰かに税務顧問を依頼するのであれば、こんな税理士を選ぶという話をしてみようと思います。

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私が依頼する税理士の条件

圧倒的にレスポンスが早い人

これは税理士に限らず、私が現在仕事を依頼する上での第一選考基準でもあります。

メールやらチャットやらを送って半日も何らレスポンスがないようであれば、もう次はいいかなと。

少なくとも簡単なYES、NOやせめて質問を受領した旨だけでも反応がないとね。

顧問税理士は、”いつでも相談・質問できる権利を販売している”ようなものだと思うので、「集中力を高めるため一日に一回しかメールはチェックしません」等と言われたら、そりゃもう私のニーズには合いません。

中間報告をマメにする人

納期遅れは全くの論外ですが、期限ギリギリで納品すればそれで良しという人には依頼したくないです。

本人は、期限ギリギリまで粘って頑張ったということなのかもしれませんが、直前になってバタバタしてそれまで不安を与えられた上に、それで上がってきた成果物がこちらの求めていたものと違ってはとても次も頼もうとは思いません。

それよりも、現在の進捗状況の報告と、とにかくラフでもいいので成果物を早い段階で提示し、こちらのニーズとのすり合わせを丁寧にしようとしてくれる人に依頼したいのです。

全体最適を思い描く人

顧客がそれぞれの問題ごとに適切な専門家をチョイスしていくというのはしんどいものです。

それこそ、どんな問題を抱えているのか、もっと良い解決策があるのかすらわかっていないことのほうが多いでしょう。

その潜在的な問題点を掘り起こし、その問題を端的に説明して欲しいのです。

そのためには、自身の専門分野についての”狭く深い”知識のみならず、その周辺分野についての”広く浅い”知識をも併せ持つ”Tの字型”の知識習得をしている人である必要があります。

実際、専門分野に特化している人は、どうしても自らの専門領域での問題とその解決方法を最重要なものと位置づけがちですが、そんな「部分最適」ではなくその意思決定が他にどんな影響を与えるのかまでを含めたトータルでの最適値である「全体最適」を思い描ける人を顧問にしたいところです。

とにかく仕事を受けようと努力する人

自分の専門分野をアピールするのは、集客上は良いことですが、「これは自分の仕事ではない」と一刀両断に断られてしまうともう次に頼もうという気持ちにはなれないもの。

本来の自分の専門分野ではなくてもひとまず話を聞いて「これは自分の専門領域ではないが、この人に聞けばわかるかも」と専門家につなぐ努力をしてほしい。

その上で、こちらの特殊事情や優先順位などをその専門家につなぐ”通訳”として機能してもらえばありがたいものです。

できるだけ経験値の高い人

法律論でのルールについては、今や書籍やネットで十分自分で収集できてしまいます。

ただ、すべての車が高速道路を100キロ以下でいつも走っているわけでもなく、安全で早く目的地に着くためには、自らの判断でスピードをコントロールしているように、専門家への質問というのは、そのための実際の”さじ加減”が知りたいわけです。

でも、やっぱり経験値が低いと、”のりしろの厚い”杓子定規な回答しかできないので、質問した側としても「そんなのはわかってるって」と言いたくなるような答えしか出てこないんですよ。

「この辺りまではギリギリ大丈夫だったけどここからはもうダメだった」というような過去の失敗事例を含めた経験値が高い人ほどその見極めをする能力が高い。

なので、レギュラーなケースだけでなく数多くのイレギュラーなケースに対処し、それこそいくつもの修羅場をくぐってきたような人こそ”用心棒”にしたいわけです。

ただ、残念ながら勤務税理士としての経験と独立税理士としての経験では3倍位その重さは違うというのが両方経験した私の実感です。

やっぱり、誰かが最終的に責任をとってくれる勤務税理士としての経験と金銭的なリスクを取り脇汗ビショビショにかきながらの独立税理士としての経験では、自身の”血肉”になる度合いは大きく違うのです。

可能なかぎり若い人

顧問税理士は比較的変更するための労力を必要とするものですし、付き合いが長くなるほど自身の事情を理解してくれやすくなるはずです。

そのため税理士とはできるだけ長い付き合いをしたいので、引退間近の人よりもできるだけ若い人のほうがありがたい。

私も26歳での独立当初は、「若い」というだけで仕事を頂いておりましたが、既に独立して22年が経過しており、気がつけばもう”残り時間”のほうが短くなって来ています。

当時は自分の実力で評価されていると思っていたのですが、今思うと若さと言うのは税理士が顧客から選ばれる理由としてとても大きなものだったのだなと。

自分も顧問税理士を選ぶなら、できるだけ残り時間の多い人に依頼したいものです。

複数の税理士を顧問にすることも

「できるだけ若い」と「できるだけ経験値が高い」は二律背反しやすいですが、可能なかぎり早く独立し、「とにかくなんでもやらせて欲しい」と貪欲にチャレンジして多くの修羅場をくぐった若手税理士がもっともっとたくさん出てくることを心から望んでいます。

なお、これらは直接担当する税理士の話であり、会計事務所としての組織的な対応となると、担当者が変わってもミスなく安定的な処理が行われるなど求められるものも変わるはず。

私自身がもし事業を起こして税理士に顧問を依頼するのであれば、税務会計処理的なルーティンの処理については可能な限り標準化された組織的な運営をする会計事務所に依頼した上で、用心棒的セカンドオピニオンを経験値の高く何でも相談できる人柄の個人事務所の税理士に依頼するでしょう。

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