税務署も見ているから社長はブログに余計なことは書かないほうが良いですよ

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税務調査に来る前に税務調査は始まっている

税務調査は、顧問税理士に対して税務署から税務調査に行きたいという連絡が来て始まります。

しかし、実際には、税務署はそれ以前に多くの資料を集め、税務調査を始めています。

今回は、意外なところまで税務署はチェックしているよという話しをしてみようと思います。

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法定調書、資料せん、取引先の税務調査

会社には、一定期間について支払った不動産賃料や報酬などを記載する「法定調書」の提出が義務付けられ、一応任意という建前でありますが、仕入れや外注費、交際費などの支払いについても「資料せん」というものの提出を税務署から求められます。

その上、取引先からの確定申告書や税務調査時の調査資料など、まずは支払った側からデータを集め、受け取った側からの申告に漏れがないかを確認するのです。

特に問題になりやすいスクラップの売却代金などは、先にスクラップ引取業者に税務調査に行き、その取引先リストを押さえた上で、その取引先を税務調査に回っているので、「こんな細かい売上、誰も見ていないだろう」と売上除外をしてもすぐバレるわけです。

ブログやYoutubeもチェックされている

このように強力なデータ収集権限のある税務署ですが、これらのデータ以外にも種々のデータを確認してから税務調査にきます。

会社のサイトはもちろん、社長のブログやプロモーションに使ったYoutubeなども結構チェックする。

ですから、ブログで「こんなところに遊びに行った」というようなことを書いていると、仮にその支出は出張費だと経理処理をしていても、実はプライベートなものですと言っているようなものなのです。

もちろん、ちゃんとプライベートな支出として処理をしているのであれば問題はないですが、あまり派手な生活をブログなどでアピールすると「相当儲かっているはず。その割には申告所得が低調だ」などと目をつけられることもあるでしょう。

実際、テレビに出演し「なんと年商◯◯億円!」と派手に扱われていたら、ソッコーで税務調査が来たこともありますから。

税務調査の対象会社のブログだけではなく、担当税理士である私についても細かく調査されていたこともありました。

私の経歴についてやたらと詳しく、最近の税務調査はそんなところまで調査をするのか。若い調査官なのに侮れないなと。

ところが、よく聞いてみると「将来起業を考えていて先生の本は読みました。今度セミナーに行ってもよいでしょうか?」と。

単純に個人的に私に興味をお持ちのようだったようです。

とまあ、こういうことも税務署員に読まれているかも知れないと考えながらブログを書きましょう。

 

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