【ボツ原稿】チャンスが欲しければまずは「使いやすい人」になる

■学ぶべき起業家視点:仕事を選ぶために
選べるだけのオファーを確保する
「スピンアウト型起業」を一日も早く実現し、
成功率を高めるのに必要なことは何でしょうか。
それは、実績・スキル・ネットワークなど起業後に
経営資源となるものできるだけ効率よく蓄積するということです。
では、それらの経営資源をできるだけ効率よく吸収するにはどうしたらよいのか。
実は、一番良いのは「偉くなる」ということです。
「青島、正しいことをしたければ偉くなれ!」
ドラマ「踊る大捜査線」でのいかりや長介扮する和久刑事
のこの台詞は真実を捉えています。
「おいおい、『いつでもスピンアウトできる人』として、
組織に依存しない人になれといったはずじゃないのか!」
確かにそのとおりです。
でも時間効率が悪く自らの成長に寄与する
割合の低いルーティンワークを他人にやってもらう権限や
新たな企画を取り仕切るような権限は、
偉くなるほど手に入れられるのではありませんか?

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さらに、社内外に人的ネットワークを作りにしても、
やはり偉くて影響力のある人の方が遥かに
優良なネットワークをスピーディに築き上げることができます。
現実に経験や実績、強力なネットワークは
偉くなれば偉くなるほど効率よく蓄積できることは
あなたも薄々感づいているはずです。
では、その「偉くなる」ためにはどんな行動をしたらよいのでしょうか。
実は、最初のステップは「使いやすい人」になることです。
「ますますわからない。自立した仕事ができるようになりたいんだよ。
それが何で『使いやすい人』にならなくちゃいけないんだ!」
まあまあ、落ち着いてください。
芸能人と芸能プロダクションの関係を思い出してください。
今や売れっ子となっている芸能人だって
いきなり今のポジションを確立したわけではないでしょう。
最初は、プロダクションからあたえられた仕事で成果を出し、
徐々に指名が多くなるに連れて、
「仕事を選びたい」などプロダクションにものを
申せるような人になったはずです。
自分を高く売るためには、二つの要件を満たすことが必要です。
一つは、「代わりが効かないこと」、
そしてもう一つは「需要があること」です。
つまり、自分を高く売るためには、
仕事を選べるだけの「指名買い」がなくてはいけないのです。
 
本当に「自立した仕事のできる人」になりたい
のであれば、ビジネスパーソンであれ、
起業家であれ、まずは相手にとって使いやすい人にならないといけないのです。
そうしなければ自分を成長させるチャンスそのものが回ってきません。
つかんだチャンスでキッチリ成果を出す。
その結果「偉くなることで時間効率よくスピンアウトするために
必要な経営資源を蓄積せよ」ということ。
そのためにも、一見都合よく使われているように
見えるかもしれませんが、まずは仕事を依頼する人、
あるいはあなたの仕事を評価する人の心のうちを理解し、
どうすれば高く評価してくれるかを理解することが
「いつでもスピンアウトできる人」への近道なのです。
もちろん、本当に「スピンアウト型起業」がしたいのであれば、
ただ上司の顔色を伺うだけの働き方をしていてはいけません。
どんな仕事であっても「自分が起業したらこうするのに」
という姿勢で仕事に取り組むのです。
<経営資源吸収のための教習所イメージ図>
「起業家視点」で仕事を見ると、
会社は「自分の労働を提供してお金をもらう」ところから、
「自分の時間を投資して、
スピンアウトに必要な経営資源を吸収するための教習所」に変わります。
文房具の第一人者としてAllaboutの
ステーショナリー・ガイドを務める土橋正さんは、
ビジネスパーソン時代は展示会を運営する
会社の営業をしていたとのこと。
その一見平凡な営業活動の中から
「コミュニケーション術」や「見せられないものいかに売るか」
というスキルを積極的に習得したそうです。
私自身も一日も早い「スピンアウト型起業」を実現するため、
新人の頃、コピーを依頼された申告書からむさぼる様に
実務上の取り扱いを学ぼうとしました。
「どんな仕事であっても、必ず自分の成長に
役立ち吸収すべきものがあるはずだ」という視点で
仕事に取り組むと仕事そのものの見え方が大きく変わるものなのです。
「いつでもスピンアウトできる人」になるための近道は、
「起業家視点」を持ちながらも、
その野望を隠しつつ「使いやすい人」に徹するということなのです。
★ポイント:起業家視点をもちながらまずは「使いやすい人」になる。
それがもっとも効率よく経営資源を手に入れる第一歩
<編集後記>
ボツ原稿が9万字分あるので、ちまちま公開していきます

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