twitterの臨界に巻き込まれてみました。

最近は140文字で手軽に書けるtwitterばかりで
ほとんどブログというものを書いていませんでしたが、
そのtwitterでちょっと面白いことがあったので
少し報告してみようと思います。
さて事の発端はなんていうことのない私の
つぶやきです。
スクリーンショット(2011-06-09 16.23.30)

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これは主語は私。
要するに私自身の話であり、自己反省の自虐コメント。
もちろん、同じように日々の仕事に追われて
やりたいこと、やらなくてはいけないことをするための
まとまった時間をなんとか確保しようともがいている
社会人の方々にも「そういえば、学生時代にはあんなに時間が
あったのに、無駄に過ごしちゃったよな。(苦笑)」
と共感してもらえればというひとりごとなわけです。
ところが。何が受けたのかわかりませんが、
このtweetが次々とRT(リツイート・発言の転送)がされ
多くの人の目に止まることになりました。
その様子がこれです。
favstar
スクリーンショット(2011-06-09 16.23.14)
あらやだ、この時点でもなんと3800回以上もRTがされています(汗)。
おかげでフォロワーも一日で700人くらい増えちゃいました。
さらに非公式のRTや私に対するコメントがおびただしい数のMention
となって滝のようにtwitterクライアントを流れていきました。
まさにはてブトルネードならぬtwitterトルネード。
いや、拡散が拡散を呼びさらに大きく拡散していく様子は
「臨界」と言ってもよいかもしれません。
これらのコメントを見てみると、大きく分けると
社会人の方々は「自戒を込めた同意」という方がほとんど。
ただ、学生の方の中には異論をはさむ方も何人かいらっしゃいました。
件数で20-30件程度、無言でのRTを同意と考えるならば、
その比率は1%未満ではありますが。
それらの多くは、
「バイトはお金だけではない。お金に換算できない
体験ができることをお忘れではないか」というものです。
正直、このあたりは予想した答えではあります。
しかし、中には、非公式RTの繰り返しのためか
文章が省略され文意が若干変わってしまい
「経済学者がこんな事をいっているなんて、日本はよくならない!」
というお叱りの言葉まで。
「教育の本質はそういうものじゃないぞ!」というのも
ありましたね。
いやいや、私は経済学者を名乗ったことは一度もありませんよ。
というか経済のこと語れませんし。
それに、別に今の大学の教育制度に物申すような立場になければ
そんな気もありません。
背景や対象者、前後の脈絡を無視したわずか140文字のコメントがさらに改変され、
それが私が発言したことになって拡散されていってしまう
twitterの怖さを感じるところではあります。
そんな中にはご丁寧な長文の連続tweetを頂く方もいらっしゃったので、
ここらで140文字では収まらない私の意見をちょっとまとめさせて
頂こうと思います。
さて、まず私の大学時代は大きく分けると1年生から3年生の夏までと、
それ以降で全く別の顔をもつことになります。
というのも前半は、多くの学生と同じように、
大学の授業はそっちのけで、友人との麻雀やバイトに明け暮れる生活。
後半は暗黒の税理士受験生活です。
今回このtweetで示したのは当然、前半の学生時代。
私は、当時学習塾の先生にのめり込みほぼ毎日、
なぜか授業のない日も夜は学習塾に「勤務」していました。
塾の授業の後は講師仲間と朝までビリヤード。
学校の講義で仮眠をとった後は、友人と遊ぶ以外は、
某アパレルショップで洋服を、某カー用品店で
カーオーディオを販売するバイトというの体力フル回転の生活でした。
そのおかげか、その頃の収入は新入社員の給料よりも
多いくらいにまでなっていました。
実は、その時の私は、内心
「他の学生よりも一足先に社会経験を積んでいる」
というちょっとした優越感に浸っていたのです。
「いずれ嫌でも働くことになるのに、
なんでそんなに今から働くんだよ」という友人に
熱く「お前らにはわかんないだろうけど、社会ってもんはさあ」
などと語るイタイ学生だったわけですね。
ですから、もし「バイトでかけがえのない経験が出来ることをお忘れか?」
というコメントに答えさせてただくのであれば、
確かにかけがえのない経験は出来ると思います。
私もその時代のことは「いい思い出」として残っています。
学生時代のことを今思い出すのはその時のこと。
暗黒の税理士受験時代では当然ありません。
これが、社会に出て役に立つ経験かと言われれば、
それはその人次第でしょう。
私自身は、その時に得た「経験」はゼロではありませんが
その後社会人として教育を受け、独立して冷や汗をかきながら得た「経験」と
合わせると、バイトで得た経験は今の自分を作り出しているうちの
ほんの誤差程度のものと言わざるを得ません。
まあ、具体的に言うと、散々講師の研修で生徒に背中を見せずに
板書をする訓練をさせられたことが、セミナーで役立っている
程度の事でしょうか。
一方で、社会に出てしまうと「勉強をしたいこと」
「勉強をしなくては仕事が出来ないこと」
が次々と現れてきます。
ピーター・ドラッカーも言っているように
「成果を上げるためにはそのためのまとまった時間が必要」です。
ただ、それが社会人になってしまうとなかなか取れません。
渋々、スキマ時間を活用したり、Hacksのような時間効率アップの
手法を積み上げてなんとか時間を確保しようと苦労するわけです。
そんな時、「なんだよ、昔はあれほど時間があったのに。
あの時間を今くれ~。」なんてみんな思うわけですね。
私なんて「時間活用術」の本で「どうやって時間を作るか」なんて
書いているのですからなおさら笑っちゃうしかありません。
ただ、私のようにそんな事言う人に限って
仮にそんなまとまった時間を確保できたとしても、
本当に勉強をしたりする人はごく僅かなんですよ。
要するに「時間がないことを言い訳にしている人は
時間があっても取り組まない人だ」っていうことですね。
そんな事みんなわかっています。
だから、社会人の方々はみんなあのtweetを見て苦笑いしてくださるんです。
***
大学生活って、私は「人生の夏休み」みたいなもんだと思ってます。
人生を一つの四季と考えるならば最後のまとまった時間。
その4年間という時間を親御さんが安くない授業料を支払う形で
子供に与えてくれたもの。それが大学生活かと。
親御さんは「その時間を有意義に使って欲しい。」と思っているはずですが
私のような学生はそんな事考えもせず、
バイトと遊びに明け暮れちゃうわけですよ。
だって夏休みなんですから。
で、私のお客様たちは経営者の方々なので、
中には大学生をバイトに雇っている人もいます。
そうすると思っちゃうんです。
「あれ?そういやうちの子もバイトばっかりで最近、顔見てないぞ。
きっとうちのバイトの学生みたいに学校行ってないんだろうな」
「なんだかな。高い授業料払って学校行かせてるのに
うちの子はせっかくの勉強時間を他の会社にバイト代程度で売っちゃってるんだな」って
だから、夏休みをどう使おうが自由ですが
せめてその時間を買い与えてくれた親御さんには
感謝してもいいと思いますよ。
まあ、私も学生時代はそんな事をこれっぽっちも思わず、
学費を払う世代になってそのありがたみがやっと分かってきた口ですがね。
ですから、別に「学生のバイトを無意味なもの、その時間があったら勉強しろ」
なんていうつもりはないです。
そもそも同じ苦労をしている社会人につぶやいたもので学生に言った
ものでもありませんし。
ただ、20年前に学生だったものとして、今の学生に一つアドバイスを
させてもらうのであれば
社会人になったら本当にまとまった時間は取りづらい。
だからこそ、学生時代にはまとまった時間を必要とすることに
チャレンジしてはいかが?
それは、資格取得でもいいし、ボランティアだって留学や世界一周でもいいでしょう。
そうすれば、社会人になったときに「学生時代はこれをやっていた」と
言える自分自身も納得した大学生活になると思いますよ。
という事でしょうか。
まあ、いくらいったところで
「後悔先に立たず」「光陰矢のごとし」「少年老いやすく学成り難し」
ってことは世代が変わっても不変なんでしょうけどね。

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