「いちばんやさしく丁寧に書いた不動産の税務」が発売になりました|本の監修とは何をしているのか?

不動産税務本の監修をしました

成美堂出版さんから「「いちばんやさしく丁寧に書いた不動産の税務」」が発売されました。

こちらの本の監修を担当させていただきました。

さて、今回は、本の監修とは一体何をしているのかという本の制作の裏側の話をしてみようと思います。

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本の監修とは何をしているのか?

自分で本を書いたり、自分の話をライターさんや編集者さんがまとめた場合、その本の「◯◯ 著」の形で著者として名前が載ります。

一方で、著者としてではなく「◯◯ 監修」という形式で本に関わることがあります。

では、この監修者とは一体何をしているのでしょうか?

これは、その本ごとのケースバイケースなどで一概には言えません。

編集者の原稿を手直ししすぎでほぼ自分で書いているだろうという人もいれば、権威付けに名前だけ貸したというケースもあるはずです。

私が前回監修させていただいた「失敗しない個人事業の始め方」(ナツメ出版)の場合、編集プロダクションの方がうちで2回ほど「私自身の独立起業に対する考え方や実践方法」についてのインタビューをし、その内容をベースにしてて、さらに基本的な事実を付け加えて一冊の本にしてくれました。

「ブックライター」さんが口述筆記で本をまとめてくれるのに近いでしょう。

あとは、事実に間違いないかゲラをチェックして終わりなのですが、ここで、元々すべての原稿を自分で書くヤツの悪い癖が。

どうにも人の書いた文章の違和感に耐えられなくなり、結局、「もう一回書き直してくれ」と言っているような分量の赤字を入れてしまうのです。

いや、別に間違っているわけじゃないので、これでもいいんだけど、どうにもこのまま自分の名前で本を出されることに抵抗があるのです。

そんなことばかりしているから、雑誌のインタビューや書籍の執筆でも、いくら「そろそろ、私もライターつけてよ」と言ったところで「いや、どうせ気に入らなくて、自分で書き直すからダメですよ」と編集者に言われてしまうことになるんですね。

ちなみにこちらが私が書いた「独立起業」本であり

はじめての独立・起業なるほど成功ガイド(日本実業出版社)

こちらが私が監修をした「独立起業」本です。

1年目の教科書・失敗しない個人事業の始め方(ナツメ社)

この時の編集プロダクションの方への懺悔を踏まえて、今回は、1ページ目はうっかりまるで編集者気取りでゴリゴリに文章に赤字を入れましたが、それ以降はグッとこらえて、税金の事実確認だけに務めました。

こういうことをすると、間違いなく編集者に嫌われます。

だって、例えば、奥様が作った料理に「塩が足りない、こっちの胡椒を使ってくれ。それにハーブを加えてやり直してくれ」と言っているようなものですから。

たまに、私が書いた本でも、なんとも”愛のない”原稿の直し方をしてくる編集者がいますが、メチャクチャイラッとするので直される側の気持ちはよく分かるはずなのですがね。

ただ、文章の手直しを極力しないのは、別に手を抜いているわけじゃないですよ。

どうしても同じテーマで何度も本を書くと結局同じような文章の本になってしまうんです。

なので、同じテーマで全く別の人が書いた本を見るというのも読者さんにとっても、自分にとっても意味のあることじゃないかと。

ということで、こちらが私が書いた「不動産税務」本であり

2時間で丸わかり不動産の税金の基本を学ぶ(かんき出版)

こちらが、私が今回監修した「不動産税務」本。

いちばんやさしく丁寧に書いた不動産の税務(成美堂出版)

同じ「不動産に関する税務」をテーマにした本でありながら、文章はもちろん、記載項目もかなり違うと思います。

よかったら、両方読んで比べてみて下さい。

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