Categories: ワンポイント

共同で制作物を作るのは結構大変

ほぼ月刊ワンポイントアドバイス<番外編>
本には一人の人がすべてを書く「単著」
複数の人が共同して書く「共著」があります。
本を書く側から見てどちらが書きやすいでしょうか?
共著の方が一人当たりの分量が少ないので
何となく楽なような気もしますが。
ただ、共著には、共著の難しさがあります。
特に一つのネットワーク組織がそのブランディング強化
のために、本を出すと言うことになると
かなり大変です。
というのは、まず制作段階では
同じ理念に向かって統一感のある書籍にしなくてはならない
ということです。
いくらか書く人が違うからと言って
各章ごとに言っていることが違っては
読者は混乱をしてしまいます。
しかし、一人一人考えは違うわけで
それをすりあわせながら一つの
方向性を示すという作業が終わる頃には、
中心となって編集を担当した人は
相当胃の痛くなる思いをするはずです。




この制作物のプロモーション作業は、
著者が共同でうまく歩調を取れれば、
これほど強力に機能することはありません。
しかし、一人一人の考えや目標値が違うと
かなりの軋轢を生むことも。
これは、「アツイ情熱を持って
取り組む人が、良い人で
それ程関心がない人が
悪い人という単純な問題では
ありません。」
私は独立当初、秋田県某商店街で
再開発事業のヒアリングのお手伝いを
したことがあります。
商店街の人から再開発に関する要望を
一人一人聞くのですが、これが
全くバラバラ。
若くて元気の良い人は
「いくらコストを掛けても再開発を
成し遂げる」といい、後継者もいなくて
数年後には引退を考えている人は
「出来ればそっとしておいてほしい」
と言った感じです。
中には、ワガママにしか思えない
人もいましたが、推進する理由も
推進しない理由についても
ともにその人が抱えるバックボーンを
考えると納得のいくものばかりでした。
ですから、このように
モチベーションの温度差がある
人たちが共同で何らかのプロモーションを
する場合には事前にきちんと
ゴールを決めておく必要がある
のでは
ないかというのが、私の考えです。
具体的には「その成果物による
プロモーション効果の目標値をどこにおくか」

を決めておくと言うこと。
そしてそのゴールを達成するための
時間、コスト、リスクについては
参加者がきちんと負うことを事前に
了承した上で取り組むことが大切
と言うことです。
すべての人が同じ負担を負えないのであれば、
受けるべきベネフィットに応じて
「段差をつけた参加」も検討しなくてはいけないでしょう。
そうでないと、結束を深めようと
思って作った制作物がかえって
メンバー間に不協和音を生むことに
もなりかねません。
そんななか、きちんと理念も統一し
良くできた本があります。
こちらは、やや手続き面を重視した作り。
オール図解 いちばんやさしい個人事業のはじめ方

こちらは、理念も含めた心構えを重視した作り
起業を成功へと導く 経営コーチ

どちらも、それぞれのネットワーク組織が
協力して出来た力作だと思います。
共同で何か制作物の作成を考えている方に
一つの目標値として読んで頂きたい本です。
でも本人に聞くと、相当苦労した
らしいですけどね。[emoji:e-263]

9割の人が間違えている「会社のお金」無料講座公開中

「減価償却で節税しながら資産形成」
「生命保険なら積金より負担なく退職金の準備が可能」
「借金するより自己資金で投資をするほうが安全」
「人件費は売上高に関係なく発生する固定費」
「税務調査で何も指摘されないのが良い税理士」

すべて間違い。それじゃお金は残らない。
これ以上損をしたくないなら、正しい「お金の鉄則」を
ヨシザワ マサル