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税金対策特集-その6:節税なんてこんなもの

◆節税なんてこんなもの、誰も知らないウルトラCはない!
最後に、今までご紹介した節税の考え方に
ついてまとめてみることにします。
「なんだ、役員報酬や役員退職金の活用なんて
みんな知っているよ!」
そうでしょう、それが正解なのです。
節税なんてこんなものです。
誰も知らないウルトラCなんてないんですよ。

と言うのは一見高度に見える節税策も、
もともと会計上の複式簿記と言うルール上で
「右側と左側が必ず一致する」と言う前提の
中で行われているものです。

だから「繰延型節税」については
一度歪めた損益計算は必ずどこかで
揺り戻しが来ることになります。

それを回避するためには「麻薬」のように
対策をし続けなくてはならないのです。



また、それらがほんとうに
誰も知らないようなウルトラCだと
言うことになるとそれは、
まず法律がその効果を予定していないものと言うことになるでしょう。
このような「合法であるが、アンフェアな取引」を
「租税回避行為」と言います。

そういう「法の盲点を突いた」ようのものは、
必ずと言ってよいほど、どこかで法律が改正がなされるのです。

サッカーで言えば、ルールが相手の都合で試合の
途中に変わるようなものです。
勝つ可能性の高い試合とは言えないでしょう。
何せ、勤務税理士時代、当初は会計ソフトに
触ったこともなく、毎日「節税マシーン」としてコンサルティングばかり
やっていた私が言うのですから間違いありません。
(あの頃は、正直に言うと
「特別なことを知っている有能な税理士」
だと勘違いしてましたね[emoji:e-263])
事実、私が勤務税理士時代に
行った対策には、その後の税制改正のため、
現在効果の上がっていないものも
たくさんありますし。[emoji:e-263]
そうなると、長期間にわたって一生懸命内部留保を作ろうと
思って行った行為が、
単に資金繰りを傷めただけだったと
言うことにもなりかねないのです。

6回にわたり私が申し上げたかったことを最後に。
確かに今年いくら儲かっても
来年儲かる保証はないので節税は必要なことです。
ただし
節税は企業経営の「目的」ではなく、
経営を円滑に行うための手ガネを増やす
「手段」だということです。

つまりやみくもに節税に取り組むのではなく、
このような節税の本質をきちんと理解した上で、
税金対策、節税に取り組むことが必要
と言うことですね。
そうしないと、自由に利用できる資金である
「手ガネ」がかえって少なくなり、
企業経営そのものを脆弱化させることにもなりかねませんよ。

PS、それでも、一般の方には
「節税」って魅惑のキーワードみたいですね。
いくら説明しても、「節税の裏技こっそり教えます」的な
DMには、反応なさるでしょ。皆さん。
まあ、勤務税理士時代は私もそう言うレポート作って
「侵攻する側」の人間だったわけで。[emoji:e-263]
今は、「防衛する側」の人間なので必死に
無料レポートを作ってワクチンをお客様に
接種しておくわけですよ。
今も作成中なので出来上がったら
クライアントの皆さんにはお届け致します。[emoji:v-218]


Coming Soon!
えっ、もっと詳しく知りたい?
それでしたら、是非こちらをお読み下さい。[emoji:e-319]
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