Categories: 税金対策・節税

本当に中古のベンツは節税に役立つのか?

4/1以降取得する資産の減価償却方法が変わりました。
なんだか、「250%定率法」とかよくわからない
言葉が並んでいますが、要するに
減価償却が今まで以上に早くできる!ということです。(まとめすぎ?[emoji:e-263])
理論上の計算式自体はエライ面倒なのですが
実務上は、「新償却率」を適用することになります。
この「新償却率」を見てみると、
耐用年数2年の場合、なんと「1.00」。
つまり期首に購入すれば備忘価格1円以外は、
購入した年度に全額償却できてしまう
のです。
耐用年数6年の4年落ちの中古車は
耐用年数が2年になります。
(6-4)+(4×0.2)=2年(1年未満切り捨て)
ただし、あくまでも減価償却。
いくら償却率が100%だといっても、
購入時に一括損金算入できるというわけでは
ありません。



減価償却なので月割りで減価償却費を
計算しなくてはいけません。

ですから、
「決算前に思わぬ利益が出ちゃった。
償却率100%なら中古車でも買っちゃえば
全部損金になるじゃん」
と言うわけにはいかないのです。
それでも、
「値落ちの少ない中古の外車を買おう」理論が
また再燃してすることでしょう。
まあ、何も買わない方が一番お金は残るんですけど。[emoji:e-263]
(ちなみに、4ドアも2ドアも取り扱いは
余程のものでない限り全く変わりありませんよ。
むしろ所有台数の方が問題になるわけで)
また「お金持ち本」にも「金持ちは価格下落の
激しい新車は避けて、中古車を購入する」と
書いてありますね。
でも、本当に外車ってリセールバリューが高いのでしょうか?
実際B○Wなんて、7シリーズは買取業者が
「いくら落ちるかわからないので値段を
つけるのが難しい」と泣き言を言うくらい
下落率が激しいですし。
(5シリーズは高いです)
うちのお客さんが7シーリズ、セルシオ、LEXUS LS
と2年くらいの間で買い換えた時も
下落率は7シリーズ>>>セルシオくらいでしたぜ。
そこでリセールバリューの高い車はどれなのか?
一つこんなデータ
なんだかんだ言って、トヨタの圧勝なのでしょう。
外車が日本車に比べてリセールバリューが高いというのは、
もう俗説であって現実的なものではない
ようです。
(外車でも特殊な車はリセールバリューは高いようですが。)
後は外車と国産車のメンテナンス費用の違い等も考慮して
車を選択する必要はある
でしょうね。
ただ、私は必ずしもそう言う観点からのみ
で選ぶ必要はないと思います。
(オイ、どっちなんだよ[emoji:e-263])
確かに営業車は、こういう観点で選択するのも
一つの手でしょうね。
ただ、何も早く損金になると言う
理由で「自分の好きな車」を
選択する気には私はなりませんもの。
まだ街では誰も乗っていない新しい車に乗ること
自体が喜びであることもあるわけで。
まあ、だから私は金持ちにもならないし、そもそも
急いで損金にしなくてはいけないほど利益が
上がってないだけなんでしょうけどね。[emoji:v-218]
クライアントの皆さん。こんな税理士でスミマセン。
でも経済合理性からすれば、中古のカローラに乗り続けるのが
正解なのでしょうが、うちは新車購入全然否定しませんから
ご安心を!
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