金利とは借入金に対する利率のこと
では、あなたの借りている借入金の金利はいくらですか?
それは返済予定表に書いてある利率じゃないの・・・
残念ながら、正確に言うと違います。
たいていの場合は、それ以上に高い利率の
金利を支払っているのです。
金融機関から借入れをする場合、当然その銀行には
預金口座があるはずです。
その預金口座に残高があれば、預金と借入金は
両建てになっており、実質的には借りていないのと同じです。
なにせ、銀行から見れば借入金額も預金残高も
単なるデータに過ぎないのですから。
そうなると、実質の借入金は借入金額ー預金残高であり、
実質の利息は支払利息ー預金利息ということになるのです。
つまり、実質的な借入金の金利は
(支払利息ー預金利息)÷(借入金額ー預金金額)
となります。
当然のことながら、借入金の支払利息は
預金利息よりははるかに高い。
定期預金などは確かに両建てになっていることを
意識する人は多いですが、実は意外とバカにならないのが
決済用の普通預金の口座です。
ですから、実質的な借入金の金利は、
返済予定表に書かれた約定の金利よりも
かなり高いものになり、約定の2倍近くになっているのは
よくあることなのです。
このように預金残高を考慮した実質的な金利のことを
「実質金利」といい、この「実質金利をいくらもらっているか」で
顧客の良否を判断しています。
ここからわかることは、通常決済用の口座のあるメインバンクは
意外と実質金利が高いということ。
金利の交渉をする場合には、他行からの新規借入のオファーを
ちらつかせながら、この「実質金利」の話を持ち出すと、
相手はものすごく嫌な顔をしますが、交渉を有利に
進められるので是非覚えて欲しいキーワードなのです。
ああ、もちろん、業績のよい会社の話ですよ。