◆永久型節税は内部留保の創造につながる!
もうひとつの節税は「永久型節税」というものです。
この永久型節税は突き詰めていくと
「過去の失敗の取り戻し」
「政策的な優遇」
「税率構造の違いの活用」
と言うキーワードでまとめることが出来るのです。
結論から言うと、
こちらは「内部留保の創造に結びつく節税」と言うことになります。
それでは、それぞれのキーワードについて
お話しすることに致しましょう 。
◆一つ目は「過去の失敗の取り戻し」
具体的には、不良資産を除却、不良債権の償却、
不良在庫の処分というものが挙げられます。
つまりこれらはすべて過去に行った失敗である
「不良」を処理することで
結果的に税金の支払額を取り戻そうと言うことですね。
これ自体は、追加の支出があるわけではないので、
積極的に実施することをお勧めしたい所です。
しかし、よく考えるとすべて過去に
その節税額の数倍の失敗をしているのです。
このこと自体はそのときに
内部留保を減らしたものであるため、
あまり前向きは話ではありませんけどね。(^^)
◆次は「政策的な優遇」
これは、国の政策上、
何らかの設備投資等を行った場合に
税額控除をしてくれるものなどで、
翌年以降この減税額が取り戻されることはありません。
これも、もともと設備を購入する必要が
あるのであれば是非利用したいものですね。
しかし、これもそのために
それ程必要のない設備を購入するという
のであれば全くの本末転倒と言わざるを得ません。
なお、役員個人の所得税で考えるならば、
相場での数分の一の家賃負担で済む
役員社宅の活用や
事業者の退職金ともいえる小規模企業共済の活用
などもこの「政策的な優遇」による節税と
言うことが出来るでしょう。
◆最後は、「税率構造の違いの活用」
これは、法人税と個人所得税、
場合によっては日本と海外の税率の違いなどを活用し、
「どうせ税金を取られるならば、
税率構造の安い所を通過させることで
トータルの手取額を多くしよう」というものです。
これら「永久型節税」は、
「繰延型節税」と異なり、
一度納税というハードルを越えた後の資金は、
純粋な意味で自由に使える資金(内部留保)となるのです。
それでは次に、「税率構造の違いを活用する」ことで
合法的に内部留保を作り出すことの出来る
代表的な方法について考えてみることにしましょう。
えっ、続きを早く知りたい?
それでしたら、是非こちらをお読み下さい。[emoji:e-319]
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