皆さんはもう経理処理は十分お分かりのことでしょう。
でもそんな人の中にも
「決算書をどう読んでよいのかわからない。」
あるいは、
「どのようにして経営に役立てていけばよいのか分からない」
と言う方がいらっしゃるかも知れません。
そこで、そんな方のために本当に役に立つ
「超実践的な経営分析手法」について
毎週水曜日と金曜日に18回の長期連載で
解説させて頂きます。
(冬は時間がないので11月にまとめて書いておいた
なんてことは、絶対にありません。
出来るだけ細かい部分を省き、
実務上使える知識を中心に記載していきます。
さあそれでは、みなさん。
実は身近で役に立つ「決算書ワールド」へ
ご案内いたしましょう。
◆なぜ、決算書を読む必要があるのか?
「決算書なんて読んでも
利益につながる訳でもないだろう!」
営業が得意な方ほどそのようなご意見をお持ちの方が多いのでは。
しかし、よく考えてください。
まず事業を継続的に行いたい
のであればPlan(計画)-Do(実行)-See(検証)を
繰り返す必要があります。
つまりどんな有望な事業も
「一体その事業でどれだけの利益が上がったのか」
という結果の測定が大切ということです。
また「現在の自社の健康状態」
を知っておくことは「潰れない会社作り」
にはとても大切なことです。
もし問題点を把握出来ずに
そのまま見過ごしていれば、
いつかは手遅れという状況になりかねません。
いや仮にその問題点を把握出来たとしても、
現在の状況を正確に判断出来ないままで
無理な改革を行うのであれば、
それこそ何の検査もしないで
大手術を行うのと同じことなのです。
さらに、決算書は自社のものだけではありません。
得意先の決算書を読むと
言うことも非常に大切です。
なぜなら、その得意先が破綻することで
貸倒れなどの被害をうけるとなると、
それこそ売上に換算すると数千万円分
のお金を踏み倒されたことになるからです。
このように決算書をきちんと
読むと言うことは、
事業を継続する上で、
売上高を獲得するのと
同じくらい大切なことなのです。
<まとめ>決算書を読む必要性は、
「事業の効果測定」
「問題点の把握」
「現状の確認」
そして「与信管理」。