影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか
あの元アマゾンのカリスマバイヤー土井英司氏が
激!オススメ!の1冊。
著者はアリゾナ州立大学教授で、社会心理学者の
ロバート・B・チャルディーニ。
この本は、あまりに取り上げるべき点が
多いので3回に分けて紹介いたします。
<目次>
第一章 影響力の武器
第二章 返報性-昔からある「ギブ・アンド・テーク」だが・・・
第三章 コミットメントと一貫性-心に住む小鬼
第四章 社会的証明-真実は私たちに
第五章 好意-優しい泥棒
第六章 権威-導かれる服従
第七章 希少性-わずかなものについての法則
第八章 手っとり早い影響力-自動化された自体の原始的な承諾
欲しくもない英会話の教材や羽毛布団を買わされたり
怪しげな宗教団体への寄付を断りきれなかったりと
いう経験のある人もいらっしゃいませんか?
人間はいかに「影響力の武器」によって
意思決定を支配をされているのかを、
豊富な事例に基づき解説しています。
それも、そのような営業をするところに
実際に潜入するなどして集めた事例というのが
すごいところです。
まずは、この本で最も取り上げられている
用語「カチッ・サー」について説明を。
天敵であるイタチのぬいぐるみに
「ピーピー」という子供の鳴き声を出すテープを
埋め込んでいくと、いわばその「ピーピー」という声を
スイッチとして、七面鳥はそのぬいぐるみを
抱擁してしまうそうです。
これを「固定的行動パターン」と言うらしいのですが、
このようにあたかもスイッチが「カチッ」と入った後は
テープが「サー」っと回ったかのように一連の行動を
取ってしまうのは、何も動物だけでなく
人間にもあるようです。
ですから、その引き金特徴に騙されて、間違った状況でテープを
回してしまうこともあるのです。
ここに一つの話があります。
トルコ石を売ってるオーナーが売上不振のため、
「全品1/2の価格で販売するように」というメモを
売り場主任に残して店を出たそうです。
ところが、そのメモの字があまりに読みにくく
主任は間違えて「全品2倍の価格の値付け」を
してしまったとのこと。
ところが、オーナーが帰ってみると
なんと全品が完売に!!
これは、トルコ石にあまり知識のない
観光客が「高価なもの=よいもの」という
ステレオタイプを信じ込んでしまい、まさに「カチッ」とスイッチが入り
「サー」と購入してしまったと言うことです。
俺は、そう言うことには騙されないというあなた!
「あの土井英司が激!オススメ!」と言う一言で
最後まで読んでしまった時点でもう、
あなたは「権威」という影響力の武器に
コントロールされているのかも
知れませんよ。(^^)
いやいや、本当に、激!オススメしてますから[emoji:e-263]
取りあえず、マーケティングを考えるあらゆる人に
読んでいたで頂きたい1冊です!
★★★★★