Categories: 税金対策・節税

税金はバブルとどうかかわったのか-その3

バブルの物語―暴落の前に天才がいる

床屋で「髪を梳(す)いておきましょうか」といわれ、
「オイオイ貴重な資源を何無駄遣いする気だ」と思いながらも、
「ああ、お願い」と言ってしまった気の弱い吉澤です。
猫も杓子もワンルームマンションを
購入するようになった頃、
ワンルームマンション投資を規制するため
ある税制改正が行われました。
それは「土地負債利子の損益通算規制」というものです。
これは、ワンルームマンション投資の
セールスポイントの一つであった、
「仮にマンション投資が赤字でも
その赤字は給与所得と通算出来る」という
ものを封じ込めたものです。
具体的にいうと不動産所得の赤字のうち
土地の金利が含まれている場合には、
その部分は給与所得などと相殺ができない
のです。



これは、びっくりです。
特に同じ価格のマンションでも
土地の割合の高い都心部のマンションを購入している
人たちは大いに被害を受けることになりました。
そのため、利回り低下と相まって、「それでは
土地の値段の安い地方の物件を買おう!」
の大号令の元、投資対象は地方へと
移っていった
のです。
まずは東京から、名古屋、そして福岡-
広島-仙台そして最後は花巻温泉まで。
もうこの頃には、完全に節税が目的化していました。
「わずかな負担でワンルームマンションのオーナーになれる」のではなく、
「自分が住みもしない地方のマンションに毎月給与の一部を吸い取られる」に
変わっていることに誰も気付かなくなっていたのです。
その後の結果については、もう言う必要もないでしょう。
なお、恐ろしいことに、バブル崩壊後
地価が急速に下落していく中も、そしてなぜか
今もこの規定だけは生き残っているのです。
次回からは路線価と実勢価格のギャップについて
書いてみることにします。

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ヨシザワ マサル