2、会社が作りやすくなったことは
起業が成功しやすくなったということなのか
友人とのやけ酒が効いたのか頭が痛かった。
眠い目をこすりながらみた時計は8時を指していた。
「完全に遅刻だ」
あわてて着替えながらあることに気がついた。
そうだ、「俺は会社を辞めたのだ・・・・」
やっと今になって会社を辞めたという実感が全身を襲う。
いや、俺は間違っていない。
きっと俺の力を世間は評価してくれるはずだ。
気を取り直して、よく考えてみた。
これからは自分のアイデアを自由に発表出来る。
そして、あの会社をあっと言わせるような会社にしてみせるぜ。
まずは、何をしよう。
「そうだ、会社を作ろう。」「そうすれば俺も社長だぜ。」
だが何をして良いのかわからない。
それに確か、結構高い資本金がないと会社は
出来ないと誰かが言っていたような気がする。
まずはネットで情報収集だな。
「おや、法律がかわって資本金は
いくらでも会社が出来るじゃないか。」
「なんだ、一気に起業へのハードルが低くなっているんだな。」
「国もたまには良いことするじゃないか」
「そうか、会社名を決めなくてはいけない。」
この会社は俺の世界進出という夢への第一歩だから
「株式会社ドリーム・インターナショナル」
何とも安易だがまずはこれで良いだろう。
それと、まだ会社は出来ていないので
チョットフライング気味だが、名刺を作ってしまえ。
カッコイイからな。
★ポイント 会社が作りやすくなったからといって、
決して起業しやすくなったわけでもましてや
成功確率が上がったわけでもない。
【編集後記】
この間、NHKの「パンデミック・フルー」というドラマを
見ました。日本発の新型鳥インフルエンザの集団感染を
描いたものです。
本当に、北京オリンピックなんてやってよいのでしょうかね。
ドラマの中では、「発生が懸念されていたあの国」って
恐ろしく遠回りな表現を使ってましたが。[emoji:e-263]
マジで怖いです。