金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか (光文社新書)
「スタバではグランデを買え」の
吉本佳生さんが書いた、金融広告の読み方を
書いた一冊。
スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学
アライアンスLLPでは半年に一度
クライアント向けのレポートを書いています。
みんなで多くの本を持ち寄り勉強した成果をまとめるわけですが
その中でもメインとなる「教科書」が選択されるのです。
今回のレポートのテーマが「資金運用」、
そしてその教科書がこの本だったわけです。
書かれていることは、実在の金融広告を例に
(あくまでも例だといいながら、ほとんど実在のものと一緒。
なぜか新○銀行と思われるものが多い気が)
「いかにプロが素人に不利な条件の投資をさせているか」、
「こっそりとピンハネをしているか」をじっくりと説明してくれ
ています。
ぶっちゃけノーベル経済学賞受賞者を擁するLTCMの破綻以来、
「勉強しても資金運用は勝てない」が信条の私ですが、
この本を読んだ人は、プロの仕掛けた罠に騙されることなく、
少なくとも「フィフティフィフティの勝負」は出来るのではないかと
思いますね。
また「普通預金がインフレに弱いと言う常識は全くのウソ。
実は普通預金はインフレに強い」など目からウロコの指摘も。
ただこの類の本は、いろいろな本を読んでバランスをとった方が
良いのも事実です。
その上で対極にありそうなのがこの本。
お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
こちらは、タイトルは煽り系なものの、このまま大学の教科書にしても
良いくらいの正統派。資金運用の入門書としては大変よく出来ています。
なお、下記の本は、「金融広告を読め」の最新版というか。
ぶっちゃけかなりコンテンツがかぶっているのでどちらか
一冊でOK。[emoji:e-263]
金融商品にだまされるな!
プロが仕掛けた数値のトリックを見抜きたい方に激オススメ!
★★★★★