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【長編】なぜ夜中まで働いてもカネが残らないのか:その4

4、本当にその商品を売り切ることが出来るのか
まあ、すぐにシオックスとの取引は無理だろうから、
まずはネットショップを作って自分で売っていこう。
その前に、利益の計算をしなくちゃいけない。
「これからの経営者は数字にも強くないないといけない」と、
多くの「成功本」にも書いてあったからな。
まずは、粗利益率を計算してみよう。



エムズが卸していたときのシオックスの
買取額が上代(定価)の50%だろ。
同じ条件だとすると定価2,000円のシャツを
シオックスが1枚買ってくれると、
うちには1,000円の売上が立つわけだ。
それでそのシャツを上代の20%で
上海の工場が作ってくれるとなると原価400円。
うちは400円で作ったものが
1,000円で売れるので粗利益額600円だ。
するとうちの粗利益率は600円を
1,000円で割るから60%か。
エライ儲かるぞ。
チョット待て、ネットショップで売るとどうなる。
定価2,000円のものを2割引で売っても1,600円。
そうなると、うちは400円で作ったものも1,600円で
売れるので粗利益額は1,200円。
粗利益率は1,200円を1,600円で割るからナント75%!
すると、1,000枚売れれば、
うちは1,200,000円も儲かるのか。
それがアイテム数を増やせば
かけ算で儲かっていく。
夢は広がっていくぜ。
★ポイント 商品は必ず売り切れるわけではない。
ロスの損失も含めた上での粗利益率計算が必要
【編集後記】
勝間和代さんが週刊ダイヤモンド上で展開した
「知的生産革命」特集。
週刊 ダイヤモンド 2008年 2/9号 [雑誌]

効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法

いや、すごかったです。
個人的には、コンテンツ以上にその取り組みそのもの
に大いに刺激を受けました。
というのも、勝間さんはある目的を
もってこの特集に挑まれたようで。
そのために、「こうすればこうなるはずだ」という
仮説を立て、その検証をとるために
ベンチマークとなる書店ごとの売上げについて、
目標値と実績値の比較検討をちゃんとしています。
それも自らでその結果を独占することなく
周りの人にフィードバックまできちんとして。
広告予算を取ってのその効果と
本がどれだけ顧客を誘引するかはちゃんと
検証していたつもりですが、ここまで
きちんと仮説立てと検証はしていませんでした。
ちなみに私が行った商業出版を通じてのフィードバックはこちら
(このレポート欲しさに本を買ってくれた方までいらっしゃいましたね)
出版社と相談して、私もいろいろ取り組んで見ようっと。
なんかあっちは、「ド派手な仕掛け」が嵐のように
続くみたいだけど。[emoji:e-263]

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