楽天は、楽天市場だけではなく、銀行、証券、クレジットカードなどの利用を通じたポイントの相互利用ができる「楽天経済圏」が形成されています。
その中には、金融取引だけではなく、モバイル通信や電気など固定費の支払いに関わるものもあります。
コロナ禍で低成長が見込まれる中では、少しでも固定費の削減を考える必要があるでしょう。
そこで、今回は、新たに登場した「楽天ガス」について調べてみたので、その内容をまとめてみることにします。
楽天ガスとは、楽天が行う都市ガスの取次販売サービスのことです。
楽天モバイルは、通信網を楽天が独自に構築するようで、その通信安定性にはまだ疑問符がついています。
しかし、楽天ガスは、楽天が独自に都市ガス網を構築するわけではなく、「取次事業者」として、東京ガス、東邦ガス、関西電力の3社の都市ガスを供給するものです。
ですから、今までと変わらないガスの安定的な供給がされます。
サービスの提供範囲は、まだまだ小さく、都心部が中心ですが、これから先に順次拡大されていくことでしょう。
楽天ガスに加入をしても、料金については、それぞれのガス会社に直接契約するのと同じか場合によっては若干高くなるケースもあるとのこと。
だったら、「なんでわざわざ楽天にガスを頼まなくちゃいけないのよ」ということになるのですが、ここから楽天経済圏お得意の「ポイント還元」がされるわけです。
具体的には、
・楽天でんきとセットにすることで、電気とガスそれぞれ100円につき1ポイントが還元されます。
・その決済を楽天カードにすることで利用金額100円につき1ポイントが還元されます。
楽天でんきのみですと、電気代200円につき1ポイントの還元という「還元率0.5%」であったものが、楽天ガスも契約することでそれぞれの利用料金について100円につき1ポイント還元という「還元率1%」に倍増することになるわけです。
(楽天市場での買い物の際のポイント還元率がアップする楽天スーパーポイント(SPU)については、楽天ガスに加入しても楽天でんき単体と同じ+0.5%のままで増えません。)
楽天でんきだけだと、「わざわざ変えるのも面倒くさい」とか、「auでんきでも良い」と思うかもしれませんが、ガスもセットにするとあえて変えるメリットも出てくるかもしれません。
シュミレーターの計算だと、電気代が月20,000円、ガス代が月5,000円のケースで節約できるお金が大体年間で20,000円くらいですね。
還元されたポイントはそのまま電気代やガス代にも充当できますし、楽天Edyに変えてコンビニなどで使っても良い。実質キャッシュバックと言っても良いでしょう。
ガス代自体は、決して大きな金額ではないですが、手続きも簡単ですし、「拾えるお金は全部拾う」の精神でやってみてもいいかなと。
今は、お得意のオープン記念キャンペーンで、楽天でんき☓楽天ガスにセットで加入すると6,000ポイントももらえるらしいですし。(2020年10月26日 12:00~2021年2月2日 9:59)
まあ、私自身はガス代なんていくら使っているのか、請求書を見たこともないですけどね。