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答えはいつも「得意です!」

武田薬品やSONY
がどうも外国にある
関連会社との取引価格について
国税局ともめているようですね。
要するに、関連会社への
販売価格を不当に安くすることで
本来であれば、日本国内に
発生するはずだった利益を
海外に絞り出したのが
気に入らないと言うのが税務署の
主張のようですね。
これは、利益を税率の安い国に
あたかも牛の乳を絞り出すかのように
移転させるので
「ミルキング」と呼ばれます。
その販売価格が不当で、グローバルな視点での
グループ全体の税負担を軽減することを
目的としていると認定されると、
「通常価格」での取引が行われたものとして
税額計算をし直されてしまいます。
これを「移転価格税制」と呼ぶのです。
この販売価格が不当かどうかというのは
現実には、ものすごい見解の分かれるところです。
そのため武田薬品やSONYも不服申し立てをしているのでしょう。
さて、今回申し上げたいのはここからです。


これは、まだ私が勤務税理士の頃。
外資系企業の日本法人との顧問契約
獲得を目指して上司と営業に行ったときのことです。
相手側の「移転価格税制について
対応出来るか」という質問に対し、
当時の私の上司は、自信満々に
「もちろんです。得意分野ですから」と
答えていたのです。
「ああ、そこまで言うのなら、きっと
この人が担当するんだろうな」と
自分はよくわからないけど、今日は単なる
鞄持ちなのだろうと余裕で話を聞いていたのです。
めでたく商談も成立。顧問契約を受託したのですが、
オフィスを出た瞬間、上司からは予想外の
発言が!
「ああ、吉澤君。移転価格税制の
本で良いものがあったら買ってきてよ」

「はあ?」
(ええ?得意だったんじゃないの?
ひょっとして今から勉強かよ!)
驚く私に、さらに恐ろしい一言が。
「じゃ、あとは頼んだからね」
「はあ?」
(ええ??あんたが担当じゃないのかよ。
俺がやるの???)
そんな状態で、よくもまあ、仕事をぶん投げてくれた
と当時は恨みもしたのですが、結果的にはこの他にも
数多くの特殊案件を扱う機会を与えてくれたので、
私がお世話になった事務所には感謝しています。
そうなんですよ。
「やったことない」と答えていては何時までも
「やったことないままなんです」

もちろん、「あなたが
はじめてです。でもがんばります。」
なんて言われてもお客さんは
不安になるだけなんです。
そんなとき、私だったら
「得意です!」とはっきり言いきります。
そして、きちんと結果を出して見せます。!
ちょっと、「あ、あ~、あれですか。」
なんて目がうつろで話しているときも
それ以上突っ込むことなく、依頼して
見てください。[emoji:e-263]
きっと満足のいく結果をお届けしますから。

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