影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか
前回同様
あの元アマゾンのカリスマバイヤー土井英司氏が
激!オススメ!の1冊。
「影響力の武器」を今回もご紹介。
今回で最終回です。とても3回では紹介できないので
是非皆様もご一読を!
最終回は「社会的証明の原理」について。
それは「社会的証拠に合致した行動をする方が、
それと反対の行動をするよりも、間違いを犯すことが
少ない」という刷り込みのことです。
要するに、「みんながやるならそれでイイ」という
思考のことですね。
これって、日本人は特に強いような気がしませんか?
この本の中でも、多数そう言う日本人についての
ジョークもありますし。
世界の日本人ジョーク集
ただ、そんなに笑っていられることばかりじゃありません。
あまり書きたくないことですが
「ウェルテル効果」というものがあります。
「若きウェルテルの悩み」という小説をゲーテが
発売したところ、主人公ウェルテルの自殺に
共感をした若者の自殺が相次ぎこの本は
発禁になったそうです。
これは、人間は類似性の強い人の行動に
よってより影響を受けやすいということを
表したものです。
事実、自殺記事の掲載された月の自殺者は
他の月に比べて急増するとのこと。
日本でのいじめ問題で悩んだ子達の自殺が相次いだ例を
みると、あのような報道が良かったのかどうか・・・
「タウンミーティングでのやらせ」も
どちらでも良いと思っている人たちを
「みんながそう言うならそれでいい」という
社会的証明を悪用して誘導しようとした
手法かも知れませんね。
しかし、翻訳しているのが日本の大学教授。
そのためか、ちゃんと各章ごとにまとめがあったり
確認のテストがあったり。
大学時代「マーケティング論」も履修していたけど、
テキストがこんな本だったらもっと
ちゃんと履修したのに[emoji:e-263]
最近は、この類の本も増えてきましたが、
骨太の基本書として、まずはこの本からお読みに
なることをオススメ致します。
★★★★★