決算書特集-その10:損益と資金の違いを理解する

◆「損益」と「資金」の違いを理解する
ここで質問です。
決算書に100万円の利益と表示されている
会社の金庫には100万円の
現金預金があるでしょうか?
実は「利益は出ているものの金庫は空っぽで、
納税をするために借金をした」
という会社も多いはずです。
なぜそのようなことが起こるのでしょうか。
それは売上と入金、仕入と支払に
違いがあるからです。


売上は、商品を納入した時点で計上されます。
しかし、入金はその後にもらうため、
それまでの期間は、売上があるのに
入金はないことになります。

ましてや受取手形などをもらった場合には、
実際の現金化まではかなりの時間
を要することになります。
仕入についても同じことが言えます。
請求書に基づいて、納品された時点で
仕入等は計上されますが、
実際の支払はそれよりも後です。

そのため、その間は、
仕入と支出にずれが生じます。
加えて在庫は、
会計上の利益計算ではプラスの財産と評価されますが、
資金繰り上は、すぐに換金できるわけもなく、
倉庫代まで必要な単なるお荷物になのです。

このような資金と損益のズレから、
「勘定あって銭足らず」という状態が起こるのです。
<まとめ>資金と損益はかならず一致
するとは限らない。
利益分だけそのままお金が
増えるとも限らない。

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「人件費は売上高に関係なく発生する固定費」
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すべて間違い。それじゃお金は残らない。
これ以上損をしたくないなら、正しい「お金の鉄則」を
ヨシザワ マサル