保証協会とは何をしてくれるところなのでしょうか?
中小企業など担保力の乏しい企業は、融資を受ける場合に
保証人を求められることが多いでしょう。
ただ、その保証人だってそうそう見つかるものではありません。
そこで、保証料を支払うことで保証人となってくれるのが保証協会なのです。
その保証協会を利用する場合、以前はちょっと問題がありました。
それは、「保証協会が保証人を求める」と言うこと。
ただ、その例外として、自治体がサポートする制度融資については、
代表者以外の保証人を必要としなかったので、
これらの融資については、保証協会を利用することで
保証人がいなくても融資を受けることができたのです。
ん??
保証人がいないから保証協会を利用したいのに
その保証協会が保証人を求めてきたらなんの意味があるのかと。
そうなんですが、以前は「原則要保証人」が保証協会の基本姿勢で、
制度融資が例外として保証人が不要だったのです。
じゃあ、何でわざわざ保証協会をつけるのか。
それは、「金融機関の要請」のためです。
担保があっても必ずしも金融機関は融資するとは限りません。
また、その担保の評価額についても金融機関が独自に判断をします。
そこで、この保証協会の利用を条件に融資をOKにしたり、
担保の評価額の引き上げをしてくれるという利用価値があったのです。
ただ、これでは、いくら何でも使いにくい。
そこで、制度改正により、現在では
保証協会を利用する場合には、
代表者以外の第三者保証人は不要が原則となったのです。
なお、その際、保証協会も今まで同一だった保証料を
企業の業績(CRD)によって9段階にするように変更し、
リスクを吸収するようにしました。