気合いを入れて税金ネタを書くよりも、
テキトーに「LEXUSに乗ってきた」と書く方が
アクセスが多い吉澤です。[emoji:e-263]
さて、実は相続時に財産を移転するのが
最もコストが安いという
視点から相続時精算課税制度の話をしました。
今回は、「制度があるからって
本当にそんなに贈与しちゃって
良いのか」というおはなしです。
前回までに
1,多額の相続税負担がある人は不向き
2,不動産を贈与するのはコストがかかる
と言う話をしました。
ですから、今回は財産の大半が
現預金で、相続税が課税されない人を
想定します。
私は、「上げる側」の人と話す機会が多いのですが、
そこで感じることがあります。
年齢が上がればお金の使い道は
少なくなるはず。
ところが、むしろ年齢が高くなるに連れて
お金に対する気持ちは強くなっていくような
気もするのです。
これは、「お金が自分を守ってくれる
命綱」という思いが強くなるから
かもしれません。
ですから、この制度の基本が、
そもそももらう側の理論が強すぎて
上げる側の思いとは
微妙に合わない気もするのです。
それと、私を含めてですが、
上げた方はいつまでも覚えているのですが、
もらった方は意外に早くありがたみを忘れてしまいます。[emoji:e-263]
そのため、「長男に家を建てて
上げたらそれ以後あまり実家に
長男夫婦が寄りつかなくなった」
なんてこともまわりでは良く聞く話です。
嫌な言い方ですけど、お金そのものが
介護や扶養のインセンティブとなっている
部分も否定できないでしょう。
特に自分の親であるならいざ知らず、
配偶者となると。
「前払と後払いではどちらがモチベーションが
働く」かというはなしかもしれません。
有り余る預金があるのなら別ですが、
生前に限りある預金を贈与するのが
果たして幸せにつながるのかを
考える必要がある
でしょう。
私みたいな親不孝者も多いですから。[emoji:v-217]
実際にこの相続時精算課税制度が
最も利用されているのは、住宅取得資金の贈与のようです。
まあ、なんだかんだ言って子供が困っていると
援助してあげたいのが親なんでしょうね。
次回は、私ならこう使う!
という話を致します。
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7/13(金)
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<満席御礼>