以前「絶対得するお金の拾い方」という勉強会を開催し、その中で、「クレジットカードを上手く活用すると思いのほかポイントが貯まり得をしますよ」という話をしました。
実際にやっていただければ、その効果を体感できるはずなのですが、多額の利用をする人には、ある問題が生じます。
それは「こんなに貯まったポイントを一体何に使えばよいのか」ということです。
そこで、今回は「社長は貯まったクレジットカードのポイントを何に使うのが良いのか」について、私はこう考えるようにしたという話をしてみようと思います。
クレジットカードのポイントはその使いみちも多岐にわたり、景品の交換から航空券のマイレージへの移行、キャッシュバックなどもあります。
景品交換に魅力的なものがなかったり、自分の好きなものを入手したいのであれば、いつでも何にでも使える「流動性」の高いものがいい。
それであれば、キャッシュバックや商品券、ショッピングサイトのポイントへの移行などを選べばよいことになります。
どうせ特典をもらえるのであれば、できるだけ同じポイントで”時価”の高いものを入手できたほうが満足度は高い人も多いはず。
そんな人は、ポイント当たりの時価の高い=「還元率の高い」ものを選ぶというのもよいでしょ。
ただ、ポイントをクレジットカードの支払額に充当をするキャッシュバックや商品券などは還元率が低くなりがちです。
つまり、流動性と還元率は二律背反することが多いのです。
クレジットカードのポイントの利用方法として人気の航空会社のマイレージは、キャッシュバックや商品券よりは流動性は劣るもののその分還元率がかなり高い。
ですから、出張が多かったり、旅行好きでよく飛行機を利用するのであれば、マイレージへの移行は、魅力的な選択肢となることでしょう。
実際に、私も、SPGカード(スターウッド・プリファードゲスト・アメリカンエクスプレス)に支払いのほとんどを集約することで、マリオットやリッツカールトン、シェラトンなどマリオットグループのホテル宿泊や航空券のマイレージに移行が可能なポイントが貯まりまくっております。
クレジットカードの多くは、マイレージの移行先が「ANA系」と「JAL系」のどちらかというケースが多い中、このSPGカードはその両方どちらにも移行することができるで便利。
その上、二年目以降、更新のたびに、マリオットグループのホテル(ポイント50,000まで)に一泊無料で宿泊ができるのです。
旅行好きなら、高額とされるカード年会費(31,000円+税)も簡単に元が取れそうです。
しかし、私の場合、ほとんど出張しないのです。
おかげで、貯まりまくったポイントが使いきれず、絶対日帰りできるであろう京都の税務調査の際にザ・リッツ・カールトン京都に泊まったり、地下鉄で40分の赤坂のお客様が朝8:00から勉強会をやってほしいというのにあわせてザ・リッツ・カールトン東京に前泊をするなどという無理やりな使い方をしていました。
そこで、なんとかポイントの使いみちはないかと海外に目を向けてみたところ、魅力的なリゾートホテルも多く、マイルに移行すれば、高額なビジネスクラスの航空券もタダなんですよ。
おかげで、ここ10年以上、面倒くさくて海外旅行などしていなかったのに、この「SPGポイントの消化のため」に、海外旅行に行くことにしました。
これが自腹だったら、そんな気にはならなかったかもしれません。
使い勝手の良いAmazonギフト券などは、クレジットカードのポイントとしては便利で満足度も高いのは間違いないです。私もふるさと納税ではAmazonギフト券を返礼品として頂きましたし。
しかし、キャッシュバックはもちろん、これらのポイントって還元されても、生活はそんなに変わらないのではないでしょうか。ひょっとしたら還元されたことすら忘れてしまうかもしれません。
それよりも、普段だったら選ばないけど興味はあるものを「どうせタダなんだから」と言う理由であえて選んでみるのも面白いのではないかと。
ものすごく大きく言えば、クレジットカードのポイントを「自腹では選ばない普段体験しないもの」に使ってみることで、人生の豊かさが広がるんじゃないかってね。
ということで、今度、SPGポイントを使ってビジネスクラスに乗り、バリのザ・リッツ・カールトンにタダで行ってきますわ。
これもお客様のために「モルモット」として体を張る重要な任務です。