先日、日本実業出版社さんから
以前に書いた本が久しぶりに重版になったという
連絡をメールでいただきまして。
ちょうどセミナーの最中でバタバタしていたので、
うっかり、本のタイトルを間違えてしまい。(汗
✕「儲かる会社にすぐ変わる!社長の時間の使い方」
◯「つぶれない会社に変わる!社長のお金の残し方」
そのまま、7年も前に書いた本を修正箇所を探すため、
じっくり読み返してみると、
全く変わっていないところと大きく変わっているところ
があることに気が付きました。
そこで、今回は、7年経って、時間の取り組み方の何が変わって、
何が変わっていないのかを報告してみようと思います。
この本は、時間的な裁量の幅の大きい社長があえてどんな優先順位で
時間を使っていくべきかというのがメインのテーマになっています。
私が言っているのは、社長は作業スピードを上げることよりを目指すより
1.より金銭的に有利なビジネスモデルの構築
2.他人にやってもらうための仕組みづくり
3.人脈形成と知識習得
という優先順位で時間を使うべきであるということです。
7年経ってもこの考えには全く変化はありません。
先日の時間術のセミナーの内容を思い返すと、
言っていることはほとんどこの本に書いていることだなと
焦ったくらいです。
私自身もそのように行動をしてきた結果、
7年前よりも仕事は遥かに増えたのに、時間的余裕は増えたと感じており、
書いた内容について自信を強めたと言ってよいでしょう。
一方で、具体的なスケジューリング方法は全く使い物にならない。
なにせ、7年前と言ったら、まだガラケー全盛の頃ですからね。
ガジェットや新しいツールは大好きで今でもドンドン取り入れて
いっているので、実際に使っているツールが変わっているのも
当然です。
それだけきちんと変化に対応できるよう努力した証だと
勝手に都合よく解釈しています。
よく考えると、26歳で独立した時に考えた
「専任担当のコンシェルジュ型税理士事務所」という理念は
未だに変わっていないんです。
当初は、20件も顧問契約を頂いたらもう限界だと
思っていましたが、
バックオフィス業務を処理してもらうために、
外部に複数の経理代行チームを持ち、
病気や事故で業務がストップするリスクを回避するために、
税理士の連合体「アライアンスLLP」を組成し、
訪問することの距離的な限界を超えるために、
通販化したセカンドオピニオンサービスを始める
など、私が直接顧客の担当者となるという理念を維持しながら
その時の情勢に合わせ、目の前の壁を突破する戦術については
色々試行錯誤をしてみました。
その結果、独立当初に考えていた事務所運営のスタイルとは
似ているようでもあり、違うものでもあり。
少なくとも、当時から今の姿が見えていてそれを目指してきた
というわけではありません。
これから先、どう変化をしていくかもわかりません。
拡大を目指さない「既存顧客優先主義」という姿勢が
税理士事務所の経営者としてみると正しいかどうかはわかりませんが、
もう少しこのまま目の前の壁を一つ一つ突破していこうかなと。
それが正しかったかどうかは、10年後くらいにこのブログを
読み返してみて、また考えてみることにします。
本にしろブログにしろ過去に自分が書いたものを定期的に見直すのも
自分の成長の確認のためにいいもんですね。