「企業の経理・税務・庶務・労務担当者の執務指針」日本実業出版社の企業実務に
「でんさい」に関する記事を執筆させていただきました。
「でんさい」ってなんだかおわかりでしょうか?
正式名称は「電子記録債権」というもので、従来の売掛金と手形の垣根をなくし
それを電子化した債権のことです。
これにより、手形の発行・保管コストの縮減に加え、
売掛金の資金化が早くなることで必要運転資金の縮小と資金繰りの円滑化
が期待されています。
従来から、手形の電子化や売掛債権のファクタリング(買取)というものも
行われてきてはいましたが、メガバンクが独自に構築した仕組みであったり、
買取の対象が信用力の非常に高い債権のみに限定されていたりしたため、
流通の範囲は極めて限定的でした。
しかし、この「でんさいネット」には全国銀行協会加盟の金融機関すべて参加していること、
手形同様に不渡り時には債権を譲渡した人に求償が出来る事などから、今後広く流通する
ことが期待されています。
まだまだ、告知も十分ではなく、実際に利用をした会社はほとんどないとは思いますが、
今後のためにどんな制度であるか、自社にどんなメリットがあり、
どんな活用方法があるかを理解しておくことは、経理パーソンや財務担当者には
重要であると思います。
よろしければ、ご一読してみてください。
でんさいネットとは