取引先等の再生手続等の申請や事業活動の制限、
災害、取引金融機関の破綻等により経営の安定に支障を生じている
中小企業者について、保証限度額の別枠化等を行う制度である
セーフティーネット保証制度。
別枠保証限度は下記のとおり
・普通保証 2億円以内
・無担保保証 8,000万円以内
・無担保無保証人保証 1,250万円以内
つまり、保証枠が通常の2倍になるということです。
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このセーフティネット保証の適用対象者としては
大口先の倒産や金融機関の合理化の影響を受けている先などの
個別の事情のほか、「業況の悪化している業種」(5号指定)として
業種全体の指定がされているものがあります。
この5号指定の業種数の拡大と適用要件の緩和が図られたのが
今日から実施される原材料価格高騰対応等緊急保証なわけです。
なお、対象となる中小企業者は5号の指定業種
の中で以下のいずれかの要件に当てはまる方が対象となります。
・最近3か月間の平均売上高等が前年同期比マイナス3%以上
・製品等原価のうち20%を占める原油等の仕入価格が
上昇しているにもかかわらず、 製品等価格に転嫁できていない
・最近3か月間(算出困難な場合は直近決算期)の売上総利益率又は
平均営業利益率が前年同期比マイナス3%以上
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手続きとして必要なのは、市区町村の認定と、
書かせる意味の良くわからない「事業計画書」(たった1枚)
を添付すること。
どうも銀行はノルマがあるのか、やたらとこの制度を
勧めてきますが、金融機関の融資姿勢が引き締め気味の中
では素直にありがたい制度です。
「オイオイ」と突っ込みどころ満載の
セールストークに乗るのもチョッとくやしいですが、
あえてだまされたフリをしてでも、今は
融資を受けて手ガネを厚く持っておくことをオススメします。
マジでこれから先、どんな経済環境になるのか
わかりませんからね。
もちろん、業績の良い会社であれば、わざわざ保証料など支払うことなく、
「ゴチャゴチャ言わずに、プロパーで持って来い」と
言っても、まず融資はOKになります。
しかし、不況指定業種が185業種から545業種に急拡大。
不況じゃない業種を探す方が大変なくらいです。
ちなみに税理士は入っていません。
ご多分に漏れず不況業種なのかもしれないけど、
さすがに原材料の高騰は関係ないですわな。
【編集後記】
「先生、もうそろそろ株価は底ですかね」などとよく聞かれますが、
そんなのわかったら、人の申告書なんて書かずに
あったかいハワイで暮らしてますって。
株価の予想など私にはわかりませんが、
とりあえず本業がどうなるか誰にもわからないほど
先行き不透明な時に、あえてリスクをとるような
ことはしない方がいいと思いますけどね。