「出張に行ったら一番良いホテルに泊まれ!」
これは、経営者であったうちの父からの教えです。
理由の一つは、最初は場違いな感じもするかもしれませんが、
「いつかはこの空間にいても違和感のない人間になろう」と
目標を明確に出来、成長を促進していくからです。
そして、もっと即効性のある効果があります。
それは、自分を偉く見せることができると言うことです。
遠方への出張先にいくと、相手からかなり高い確率で聞かれることがあります。
それは、「宿泊はどのホテルなのか」ということ。
実は、これは単なる世間話という領域を超えて
相手の立場などを確認するための質問でもあるのです。
つまり、どのランクのホテルに泊まっているかで
その人間がどのランクのステイタスであるかや
どの程度の決裁権を持ってこの交渉に臨んでいるのかを
値踏みしているわけですね。
特に、地方に行くとこの傾向が強い気がします。
実際、20代の頃にM&Aの事前調査などに伺ったときに、
最初は明らかに上から目線で接しられていたのが、
「宿泊は○○ホテルです」といったときから
大きく態度が変わったこともありましたから。
ということで、交渉を有利にしたり、
できるだけ自分の権威付けがしたいとき、
たとえば、セミナー講師、M&Aの調査、あるいは大きな商談などの場合には、
できるだけ良いホテルに泊まることが重要な意味を持つのです。
だって、大きな商談の相手に
「安いんでネットカフェで一晩過ごしましたよ」って
元気よく言われたらちょっとねえ。
宿泊しているホテルというのも実は、
交渉を有利にするための演出装置の一つ。
できれば、打ち合わせもホテルで行うなど
積極的に使いたいものです。
まあ、自分に自信のある方はそういう必要も
ないんでしょうけどね。
つまり一見無駄遣いとも思えるかもしれませんが、
後々のビジネスを考えると高級ホテルの宿泊代は
決して無駄な投資じゃないということですね。
ということで、皆様。
仮にうちからの出張旅費の請求書に
高級ホテルの宿泊代が載っていたとしても、
それは、まあ、なんだ、そういう考えであって・・・
え?「自分で支払え」ですって?