吉澤税務会計事務所は創立25周年を迎えることができました

平成6年4月8日、当事務所を創設いたしました。

日本有数の会計事務所からの26歳11ヶ月での独立開業は当時の「所属支部史上最年少での独立」と一見華々しいもののように聞こえるかもしれません。

しかし、実際には、バブル崩壊後の環境変化に嫌気がさし、「俺様ならば引く手数多なはず」と勝手に辞めてみたものの「あんたみたいのは、うちの顧問先を全部持っていっていずれ独立するだろうから一番怖い」と言われ次々と就職活動に失敗、結果的に自分で開業するしかなくなるという「強制独立」であったのです。

自分の独立起業者向けの本では、「独立起業成功のキーワードは入念な準備である」などと書いていますが、全く説得力がありません。

おかげで、独立開業してみたものの、勤務時代には、生命保険や不動産、航空機などの節税商品の提案書を書いては、目の奥は笑っていない笑顔と身振り手振りで販売することしかしておらず、法人税の申告書などまともに書いたこともなかったので、申告実務はさっぱりわからない。

自分の実力の無さへのコンプレックスを隠すかのように、税理士のほか中小企業診断士、宅地建物取引主任者、システムアドミニストレータ、ファイナンシャルプランナーなどの資格を鎧のようにまとうもののそれを発揮する場面などありません。

勤務時代は、金融機関に行けば「どうぞどうぞ」とすぐに応接に通されていたものが、 独立後は何度通っても全く相手にもされず、やっと声がかかったと喜んでいってみたら「クレジットカードと貸し金庫を作れ」という話であったりということから「会社の看板で仕事をしていた」という事実を頭でわかっていた以上に知らされました。

独立当初は、見栄で借りた事務所に出勤するもののやることがなく、昼前には早々に食事に出てはずっとゲームセンターに入り浸り、学校をサボった中学生をバーチャファイターでなぎ倒すと言う日々の中、減りゆく預金残高を見ながら「いつまでこの独立起業ごっこ」を続けられるのだろうかと思っていたものです。

その後、その金融機関から紹介された小さな八百屋さんの顧問契約をもらったときには、「やっとこの世界でやっていける」と顧問契約書を見ながら一日笑っていたのが昨日のことのよう。

それからは、金融機関やお客様がまるで営業部長のように多くの方をご紹介いただき、あっという間に事業は軌道にのりました。

その上、30代ではじめて本を執筆する機会をいただき、今までに監修を含めて16冊もの本を執筆させていただいた結果、著書は累計50万部以上の発行部数に。

おかげで、なんら専門分野も作らず、業種特化もしない街のよろず税理士事務所でありながら、既に顧問契約をいただくお客様は、「名義貸し」を疑われたのかのような税務署の監督調査が来るほどに増えたものの、それら全てに「専任担当制のコンシェルジュ型税理士事務所」として自ら応対をさせていただいております。

当然、申告書はすべて自分で作成するので、このままいけば、「日本で一番自分で申告書を書いた税理士」にもなれるかもしれません。

ホントは大して知らないのになんでも「それは私の専門分野です」といいながら特殊案件にも必死に食らいついてきたため、経験値だけは多くなりました。

これからも「税理士界の村田兆治」を目指し、会計事務所経営者ではなく、生涯一税理士としていつまでも現場で奔走していく所存です。

なお、当事務所には創立25年を迎えても未だにスタッフはおりません。

それでもいわゆる「一人税理士」という肩書を謳ったことはありません。

それは、私自身が携わることのできない経理代行やバックオフィス業務については提携経理代行業者さんに、一人では習得できない知識の共有には税理士・会計士の連合体であるアライアンスLLPのメンバーに力を借りているからです。

こんな好き勝手なことしかしない私が25年にも渡りなんとか税理士として活動をしてこれたのも、これまで関わっていただいたすべての方のおかげです。

社会や業界を変えるようなことはできそうにはありませんが、これからもお客様や関与してくださった方が安定成長できるよう全力でサポートすることをお約束いたします。他の人がどうなろうと知ったことじゃないです。

40歳になったら引退するつもりでしたが、お金も貯まらず、辞めてもテニスくらいしかやることもなさそうですし、誰か必要としてくれる人がいる限り、そして私の知的探究心がある限りは、もうちょっとがんばりますので、変わらずおつきあいのほどどうぞよろしくお願いいたします。

平成31年4月8日

税理士 吉澤 大

 

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