会計センスを一気に上げるコツとは?
あなたは、自分の会社の資金滞留率を把握してますか?
「資金滞留率?なにそれ?」という方も多いでしょう。
というか、誰も知るわけない。
だって、私が勝手に作った指標ですから。
(他に同じような指標を考案した人はいるでしょうが、
Yahoo!で”資金滞留率”と検索したらゼロ件。
当たり前ですね)
これは、
売上のうち、どれだけの割合の資金が滞留するかを
測定する指標です。
算式でいうと
(売上債権+在庫ー買入債務)÷売上高
()内は商品を仕入れてから売上げ債権を回収するまで
会社が立替しなくてはいけない資金、「必要運転資金」の
金額を表しています。
つまり、会社は「必要運転資金」だけ
利益があっても資金が滞留してしまうわけですね。
さらに限界利益率(おおむね粗利益÷売上高)から
この資金滞留率を引くと、「資金増加率」が出されます。
このように売上が100円あったときに、
「どれだけ運転資金として資金が滞留するか」、
「どれだけ資金が増加するか」を知っておくと
自社の資金構造をざっくりと把握できるようになるのです。
また、この比率を用いることで利益がトントンになる
「損益分岐点売上高」だけではなく、収支が均衡するために
必要な売上高である「収支分岐点売上高」を
知る手がかりになることでしょう。
とまあ、この指標は私が勝手に使っているもので
皆さんにとって有用かどうかはわかりません。
では、なぜこのような指標を紹介したのか?
それは、このように
自ら指標を作り出すことこそが
あなたの会計センスを一気に引き上げることになるからなのです。
流動比率や自己資本比率などお仕着せの指標ばかりではなく、
「あれ?これってどうやれば計算できるんだろうか?」
と自ら新しい指標を作り出してみてください。
うまくいけば、それだけで会計本一冊書けるかもしれませんよ。
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“会計センスを一気に上げるコツとは?” に対して4件のコメントがあります。
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大先生 シンクロしてますね。
ちょうど、昨日、次の本を書くために、色々と頭をひねっていました。
資金滞留率に近い考え方で、キャッシュ感度分析というのを思い付きました。
売上を10%アップするのと、売上債権回転日数を3日短くするのとどちらが、キャッシュを増加させる感度が高いかというようなことを分析してみました。
その会社が、キャッシュを増加させるためにどこに手をつけるのが手っ取り早いか分かるのではないかという仮説をたてました。
資金滞留率が粗利率を上回る会社もありえるわけで、そうなると売上が増えれば増えるほど資金がショートするわけです。そんな会社は売上増加よりも、粗利率のアップか、売上債権や在庫の回転日数を改善する事の方が急務であるということがわかりますね。
そう考えると資金滞留率と資金増加率はわかりやすい。
素晴らしいですね。イタダキ!
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>>近藤さん
また書くんですね。
リアルキャッシュの次は何?
資金滞留率と資金増加率は
今月発売の某雑誌で語ってます。
「既存の指標とは違った
財務健全性を語れ」
といわれたのでね。
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次は、大先生に言われたとおり、会計の地頭力ってかんじのガチンコの会計本を書きたいと思います。
例のプロジェクトと絡められるようという目論見で[絵文字:v-8]
まだ出版社も決まってませんが・・
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>>近藤さん
近藤ファンの私としては、
玄人好みの本の方がうれしい!
それにやっぱり例のプロジェクトには
まずは「骨太の教科書」がいるでしょうしね。