いつまでも教えてクレクレ君でどうするの?セミナーや本で学んだ知識を使える武器にするたった一つの方法
最も効率のよい学習方法は”他人の時間”を買うこと
できるだけ短期間に知識習得をするのに最も大切なのは、全体像を把握した上で、枝と幹を切り分け、幹の部分のみを学習するということです。
そのわかりやすい例は、資格取得のために専門学校で学ぶということ。
専門学校では、講師たちが学習領域の全体像を把握し、過去の出題傾向などを踏まえた合格のための最短ルートのナビゲータとして、丹念に時間を掛けて教科書を作成してくれます。
自分でそれをするのには膨大な時間が掛かるので、専門学校で学ぶということはまさに”他人の時間”を買う合理的な学習方法だといえるでしょう。
ただ、どうも、資格を取得し、実務に就いても未だにどこかに誰かが作った「教科書はないか」と探し続ける癖が抜け切らない人もいるのではないかと。
もちろん、本やセミナー等で知識習得をすることは有意義なことですが、仕事での武器とするにはそれだけでは足りないのではないか、では武器とするにはどうしたら良いのかという話をしてみようと思います。
仕事で使うことが一番の知識定着方法
本やセミナーなど他人が作った「教科書」で学ぶということは、効率のよい学習方法であることは間違いありません。
そのインプット量が多いほど良いとは思うのですが、ぶっちゃけ目の前の仕事で使わない知識を”先回り”して習得したとしても、あんまり身につかないんです。
それよりも目の前の仕事で使うので習得せざるを得ない状況に追い込まれたほうがずっと真剣に勉強しますし、実際に冷や汗をかきながら仕事で使ったスキルだからこそ、”臨床例”となって自分のキャリアに積み上がっていくわけです。
それではなんだか付け焼き刃のようですが、仕事がデキる人ほど、まずは仕事を取ってきてから必死にその準備をするものなのです。
自分が習得したい知識をテーマにしたセミナーを開催する
ただ、そんなに都合よく仕事が降ってくるとは限りません。
では、すぐに仕事で使うことができなくても、生きた知識習得とするにはどうしたら良いのでしょうか?
それは「他人に教える」ということです。
具体的には、学んだことを本やセミナーなどという形でアウトプットをする。
言いかえれば自分で教科書を作るということなのです。
そんなに都合よく、自分が学びたいテーマの執筆依頼やセミナー講演依頼など来ないですって?
だったら、自分でその機会を作ればよいでしょう。
目的は自分の知識習得なのですから、高い値段を設定して利益を追求することで集客に苦労する必要もなく、採算を度外視して無料でやればいい。
無料でも参加者を集める自信がなければ、3人くらいの同じ考えの友人たちを集めて持ち回りで勉強会をすればよいでしょう。
要するに大切なことは自分ができることをセミナーのテーマにするのではなく、自分が習得したいことをセミナーのテーマにするということなんです。
「いつか使うかもしれない」などという気持ちで参加したセミナーなんて、いくら数多く参加しても、大して知識としては残りませんよ。
しかし、同じセミナーだって、自分が講師となってセミナーをやると思えば必死に何か習得しようと思うはず。
その上で、他人に理解してもらうにはどうしたら良いのかと真剣に吟味をすることで、その知識がやっと仕事でも使える武器となる。
つまり、「セミナー開催」という逃げ場のない真剣に学ぶべき理由を無理やりにでも先に作ってしまうということが、実は自分にとって最も実用性の高い知識習得方法なのです。
え?恥をかきたくないから、じっくり勉強して自信をもって説明できるようになってからセミナー開催をしたいですって?
参加者が満足し自分が恥をかかないように必死に準備すればいいだけでしょ。
そういう人は「痩せるためにプールに通ったほうがいいよ」と言われても「まずは痩せてからプールに行く」というような人なので、結局やりませんよ。
それじゃ、いつまでたっても他人の教科書で学んだ数を自慢する「教科書クレクレ・教えてクレクレ君」で終わっちゃうのではないかと。
本気で仕事で使える武器を増やしたいなら「どれだけ自分で教科書を作ったか」を語れるようになったほうが良いのではないですかね?
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