働きながら休暇を?「ワーケーション」にオススメの宿はここだ!【北海道沖縄・夏編】
目次
コロナ禍での移動にジレンマはあるが
新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため、移動について自粛が求められて来ました。
一方で、観光業が瀕死の状態となり、このままでは地方の金融機関やその地域経済全体までもが共倒れになる危険もあるため、旅行費用について国の補助がなされる「Gotoトラベルキャンペーン」が実施されるなど、感染症と経済をどうするのか難しい舵取りがされているようです。
「感染者が減っても経済が死んだらもっと被害者が増える」として活動制限を緩めるべきなのか、「感染者が僅少になることで初めて人々が安心して経済活動ができる」として厳しい活動制限を継続すべきなのか、どちらが正しいのかは私には判断ができません。
そんな中、個人的には、手洗いの励行は欠かさずに、できるだけ人に会わず、仕事はほぼすべてオンラインでの対応にするなど、可能な限り感染しない努力をする「S級の在宅勤務者」だと思っています。
まだ医学的にわからないことが多く、どんな後遺症が出るのかもわからないウィルスならば、まずは感染は避けたほうがいいですから。
もちろん、社会全体として人に移さない努力が必要なことも理解しています。
一方で、専門家の意見を聞いてみても、細心の注意をした旅行そのものによって、街で仕事をしていることと比較して追加される感染拡大リスクが、それほど大きくなるとはどうしても思えません。
事実、「当初1ヶ月間のGotoトラベルの利用者がのべ556万人であったのに対して、コロナ感染者はわずか6名であった」という政府の発表もあります。
やはり、「移動すること」よりも、旅先であれ自分の拠点であれ「どんな行動をするか」のほうが影響は大きいのではないかと。
ですから、すべての行動になんらかの感染リスクが伴う以上、旅行に行くかどうかは「追加されるリスクとそこから得られるリターンの大小」で個人がそれぞれ判断すべきこと。
その判断がたとえ自分と違っていたとしても、他人にとやかく言うようなものではないと個人的には考えます。
ということで、今回は、政府も提唱し始めた、旅先で休暇を過ごしながら働く「ワーケーション」について、実際にやってみた結果を報告しようと思います。
夏の沖縄は暑い、そして高い
海外渡航自粛で使いみちのなくなったSPGアメックスで貯めたマリオットボンヴォイのポイントを使って、7月の連休にザ・リッツ・カールトン沖縄を予約しました。その頃はまだ沖縄知事も「ぜひ来てね」と言ってましたし。
ただ、同じ宿にずっといるものどうなのよということで、ザ・リッツ・カールトン沖縄は2泊のみにし、同じ恩納村のザ・テラスクラブアットブセナとハレクラニ沖縄にもそれぞれ2泊をすることにしました。
▼ザ・リッツ・カールトン沖縄
▼ザ・テラスクラブアットブセナ
▼ハレクラニ沖縄
羽田空港までは自家用車、飛行機はガラガラで換気も十分、空港からはリッツ・カールトンの送迎のハイヤー、ホテル間はタクシーでという移動。滞在中はホテルからは一歩も出ないという「完全コロナシフト」です。
さすがに、どのホテルも徹底した感染防止策が取られていました。
特に驚いたのは、ザ・テラスクラブアットブセナのブッフェ。
「いやいや、このご時勢にブッフェはどうなのよ」と思っていたところ、マスク着用はもちろん、ビニールの手袋をさせられた上に、一人一つずつのトングを使用するという。
これからオペでもするのかと。
ここまでやるなら、それぞれ外出している家族同士が、自宅で気を抜いてメシを食うよりも、むしろ旅に出たほうが安全でしょう。
ウィルスは、戸籍謄本を見て「なんだ家族か、じゃあ感染させないわ」なんて忖度はしてくれませんからね。
沖縄での夏のワーケーションの過ごし方としては、エアコンの効いた部屋で仕事をし、たまにプールに行くということになるのではないかと。
ちなみに、リモートワークの象徴としてよく写真で見られる「砂浜のビーチパラソルの下でパソコンで仕事をする」と言うのは、画面が良く見えないのでまともに作業なんかできませんよ。だいたい、砂浜でパソコンなんか使ったらすぐに故障します。
やっぱり、夏の沖縄は暑いです。ぶっちゃけ仕事には向かない。
特に、ビーチから離れたザ・リッツ・カールトン沖縄は、海風の恩恵もなくて湿度も高く、プールも小さいので、結局部屋からほとんど出なかったです。これだと、何をしに行ったのかよくわかりません。あそこは、ゴルフをしに行くところです。
それに比べると、ザ・テラスクラブアットブセナとハレクラニ沖縄は、直射日光に当たるところは焦げるほど暑いですが、日陰のテラスは風が抜けると思いの外涼しく、そこでチョイチョイ仕事をしていました。
まあ、それでも夏の沖縄ですと「休暇の合間に仕事をする」という感じでしたかね。生産性は高いとは言い難い。もちろん、そういう過ごし方が良いのであればそれで良いのですが。
それに、夏の沖縄はメチャクチャ料金が高いです。同じクラスのバリやプーケットのホテルの3-4倍はします。
もちろん、ホテル次第ですが、そのホテル滞在が旅の目的となるようなリゾートホテルでの連泊はしんどいなと思います。
それに対して、3月中旬であれば、沖縄は料金も安く、気候も温暖で、ワーケーションにはよい場所なのではないかなと。
次はその時期に行ってみようと思います。
北海道の夏も暑い、行くならお盆明けに
(1)クラブメッド北海道トマム
毎年7月の後半に北海道に滞在をしていたのですが、その時期は、北海道も暑いです。
それでも、東京よりは5度くらい気温は低いし、木陰は涼しさを感じるのですが、やっぱり暑いんですよね。
それで、今年は、8月のお盆明けに北海道でどこまで仕事ができるのかを試してみることにしました。
泊まっていたのは、クラブメッド北海道トマム。
滞在中の食事やアクティビティがすべてオールインクルーシブで、スタッフであるG.Oと作り出す独自の世界観で唯一無二の存在であるクラブメッドが、2年前にオープンした日本で三番目のリゾートです。
▼クラブメッド北海道トマム
実は、このクラブメッドには、今まで20年近く毎年のように通っていて、各所を合わせると累計100泊くらいしているヘビーユーザーなのですが、ここには、そういうリピーターが異常に多いのです。
フランスでのバカンスをベースにしているので、長期滞在者も多く、意外とワーケーションにも向いているのではないかと。
以前は毎年夏に「クラブメッド北海道サホロ」に滞在をしていたのですが、クラブメッド北海道トマムのオープンによって夏はクローズドに。正直、施設の導線やアクティビティの数を考えると夏はサホロのほうがずっと楽しかったのですが。
2年前のオープン当初に行ったときは、「もう次はないかな」と思ったトマムも、今回行ってみたらかなり洗練されていて毎年行ってもよい場所になっていました。
そもそも、ここは、テニスやプール、空中ブランコやアーチェリーなどの各種のアクティビティをG.Oというスタッフと一緒に楽しむことが売りの施設ですが、私はもう今さらやり残したことも観光で行くところもないです。
そのため、毎日ちょこっとテニスレッスンを受けるくらいで、あとはほとんどバーか部屋で仕事三昧です。北海道滞在中は「仕事8:休暇2」くらいの割合だったかなと。普段の暮らしと何ら変わりがないです。
ちなみに、仮にお子様が一緒でも、クラブメッドならば「ミニクラブ」という子供向けのプログラムに参加させれば大丈夫。親なんかそっちのけで、G.Oやお友達と楽しく過ごして一日中帰って来やしません。気兼ねなく「働き放題」です。
料金については「高い」という人もいるようですが、食事もアクティビティもオールインクルーシブで現地でお金が掛からないことを考えれば、むしろリーズナブルな気もします。長期滞在割引や早期割引も大きいですし。
実際に、お盆明けの時期であれば、料金は沖縄のリゾートホテルに比べると半額以下で済みました。
なお、クラブメッドでは、朝、昼、夜のブッフェに加えて、バーで一日3-4回の軽食のフードプレゼンテーションが無料で提供されます。ドリンクもオールインクルーシブで、ホテルのクラブラウンジのようなものです。
▼クラブメッド北海道トマム・BAR
こういう環境では、セミナーの企画を立てたり書籍の原稿を書いたりというアイデアをまとめる仕事をするのには最適です。
多少人の気配を感じるほうが仕事をする気になりますので。
これが自分の部屋だと、期限のない仕事の場合、いつまでもスマホをいじって仕事に取り掛かろうとしないのは、自宅で仕事をするときと一緒です。
もちろん、オープンな環境ではできない仕事は、自分の部屋ですればいいでしょう。
それに、郵便物やAmazonでの買い物も受け取れるし、旅先であるがゆえに困るようなことは何もありません。
おかげで、北海道滞在中も自分の事務所と全く変わらずに、何社も決算作業をまとめ、オンラインでのミーティングもバンバンやって、新規の顧問契約までしてました。
「関係性のできていない新規契約はさすがに直接会わないとできない」とか言う話は何だったんでしょうね。このコロナ禍以降、一度もリアルで会ったことのないお客様がドンドン増えてきました。
(2)北海道ホテル
気候的にもお盆明けの北海道はとても涼しく快適です。
東京がまだ残暑で猛暑日が連続する中、最高気温は25度前後ですから、夏にワーケーションをするのであれば、お盆明けの北海道がピッタリなのではないでしょうか。
というか、むしろ、夜は寒いくらい。帯広のホテルでは暖房入れましたから。
クラブメッドトマムの前後で滞在した北海道ホテルは、帯広駅から徒歩圏内の市街地でありながら緑に囲まれたリゾートホテル。
特にサウナが売りのようで、社長が自らサウナの中で熱くサウナの入り方をレクチャーしてました。
その上、中には、部屋にサウナと水風呂、外気浴が備え付けられたその名も「ととのえ」という部屋まであるというなかなかのクレイジーぶりです。
おかげでサウナでスッキリ、いつも以上に頭もフル回転ですよ。(当社調べ)
難点は、若干Wifiの感度が悪く、テザリングでしのいでいたことくらいでしょうか。
▼北海道ホテル
部屋はバリエーションが豊かで、サウナ付きや露天風呂付きのような豪華仕様の部屋だけでなく、リーズナブルでシンプルな部屋もあります。
その上、食事についてもカジュアルラインの和・洋食に鮨、天ぷら、鉄板焼コーナーがホテルにはあるし、市街地に近く、ご飯を食べに行くところは山ほどありますので、長期滞在でもなんら問題なし。
クラブメッド北海道トマムと北海道ホテルは「来年の夏も全く同じコースで良いわ」と思うほど、快適で生産性の上がる夏のワーケーションに最適のホテルでした。
ワーケーションで仕事とプライベートの切り替えは?
働く時間については、若かりし頃は「仕事とプライベートのON、OFFをキッチリ切り替える」というのがカッコいい働き方だと思っていましたが、ここ10年くらいは「365日働いて365日遊んでいる」という仕事のスタイルに変わりました。
仕事の総量は、若い頃よりもはるかに増えていますが、それでも、今のほうがはるかにストレスがないのは間違いない。
むしろ、せっかく思いついたことがあっても、休み明けまで仕事が進められないことのほうが、ストレスフルなのです。
働く場所についても、ゴリゴリのリモートワーカーであったところに、コロナの影響で一気にミーティングもほとんどオンライン化されたことで、より制約はなくなりましたね。
顧客に何ら価値提供のできない移動時間がなくなることは、そのまま稼働可能時間を増やすことになり、一気に生産性は向上します。
事務所のWEBサイトからは「巡回監査」という表現はすべて削除し、訪問はせずにオンライン対応を原則にしました。
それで顧客満足度が落ちるどころか、移動時間が不要なこともありすぐにミーティングができるなどレスポンスがさらに良くなったことで、お客様からは「むしろ、オンラインのほうが良い」との評価をされているくらいです。
オフィスに縛り付ける4つの鎖の断ち切り方|ガチのリモートワーカーが使っているクラウドツール
実際にワーケーションをやってみた人の中には「ワーケーションなどしても休んだ気がしない」。逆に「集中して仕事ができない」などという感想の方もいるようです。
しかし、長いことこんな働き方を続けているので、私はそういうことは全く感じません。たぶんすぐに慣れます。そして元には戻らないです。
もちろん、全ての職種の方が可能だとはいいませんが、自分にしかできない仕事を明確にし、ツールなどを積極活用することで、今までは難しいと思われていた人でも、自分の好きな時間に好きな場所で働くことができるようになる。
コロナ禍は厳しいことばかりですが、これを契機にしてより生産性が高くストレスの少ない働き方を実現する人がもっと増えると良いですね。
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