【基礎】今さら聞けない電卓の正しい使い方・賢い使い方|電卓は左手で打つものです
Excelで集計すればいいんだろうけど
多くのデータを集計したり、そのデータを分析するのであれば、Excelを使えばいいのでしょうが、いちいちデータをセルに入力するくらいなら電卓でササっと計算した方がよい場面も多いもの。
しかし、多くの人は電卓をうまく使えていないような気もします。
そこで、今回は、意外と知らない電卓の「正しい使い方」「賢い使い方」についてまとめてみようと思います。
なお、私は30年以上SHARPの電卓一筋なので、操作方法はSHARPの電卓を前提にしております。
電卓は左手で打つもの
パソコンのキーボードを効率よくブラインドタッチをするためには、最初に指を置くべき「ホームポジション」とどの指でどのキーを押すべきかという「役割分担」が定められています。
実は電卓にも、「ホームポジション」と指ごとの「役割分担」が定められているのです。
まず、前提として、電卓は右利きの視点で作られています。
なので「右利きだから電卓も右手で押す」
というのは、間違いです。
電卓の計算結果をすぐにメモや帳簿に記載できるよう、常にペンを持っておく必要がある。
つまり、右手はペンを持つ手であり、「電卓を操作するのは左手」ということになるのです。
では、ホームポジションはどこでしょう?
「5」に左手中指を置くのがホームポジションとなります。
その上で、縦方向に
「1」「4」「7」「0」|左手薬指
「2」「5」「8」「00」|左手中指
「3」「6」「9」「.」|左手人差し指で
さらに親指は「+」をカバーするという役割分担になっているのです。
多くの”ガチの人用”電卓で「+」が少し数字キーと離れて大きくなっているのは、薬指を「5」に置いたままで、太い親指でも「+」キーを押しやすくするためなのです。
なお、多くの電卓は「5」のところに”ボッチ”がついており、キーボードを見なくてもホームポジションがわかり、電卓もブラインドタッチができるようになっています。
もし、そうなっていない電卓はサッサとゴミ箱に捨てましょう。
メモリーで計算結果を保存しておくことも
100円のボールペン3本と50円の消しゴム2個の値段は?と言われたら、
100円☓3+50円☓2=400円
となります。
しかし、これを電卓でそのまま計算してしまうと「300円に50円を足した350円の2倍で700円」となってしまうでしょう。
そこで、このような場合には、100円☓3と50円☓2の結果をそれぞれ「メモリー」で保存をしておき、それを合算すれば良いことになります。
そのメモリーの機能を使うには次の3つのキーを活用します。
「M+」|その計算結果をプラスして保存しておく
「Mー」|その計算結果をマイナスして保存しておく
「RM」|保存した結果を呼び起こす
先程の例であれば、
100☓3で「M+」を、さらに50☓2で「M+」を押し「RM」を押すことで300円+100円=400円という計算結果を途中でメモすることなく、電卓上のみで計算できることになるのです。
なお、「GT」(グランドトータル)というキーで「M+」と同じ機能を発揮できますが、私はあまり使わないです。
入力した数字を修正したり結果を戻す
計算の途中でうっかり入力すべき数字を間違えてしまったとします。
まだ「+」などの計算をさせていない段階であれば、
一桁だけ消したい場合には、「→」キーを押すことでその桁だけを消す。
その数字全体の入力前の状態にするには、「CE」というボタンを押す。
計算結果全体を消去したいのであれば、「C」というボタンを押します。
なお、「C」を押してもメモリーの結果は残っています。メモリーの結果もすべてクリアしたいのであれば「CA」というボタンを押しましょう。
按分計算(定数乗数)をする
全体の合計金額を按分する場合ことも電卓上で可能です。
例えば、全体の相続税額を配偶者50%、子供A30%、子供B20%に按分しそれぞれの相続税額を計算したいとします。
このときには、按分の元となる計算結果が出たあとで、「☓」を押します。そして
0.5「=」
0.3「=」
0.2「=」
と押していくことでそれぞれの計算結果が求められるのです。
この機能は、間接費の合計額をそれぞれの製品に配賦する時などでもよく使われます。
いかがでしたでしょうか?
意外と知らない電卓の正しい使い方をご存じなかった方も多いのではないかと。
まあ、最近の私はと言えば、按分なんてExcelかGoogelスプレッドシート任せだし、お客様のところにもiPhoneしか持っていかないほど堕落してしまいましたが。
ああ、ご存知かと思いますが、iPhoneも横に向けるとメモリー機能や関数電卓機能まで使えるようになります。
使ったことないですけどね。
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