短時間で大量の業務を処理しなくてはいけないとき
あなたならどうしますか？
ぶっちゃけテクニカルなHACK!じゃ限界があります。
じゃあどうするのか
答えは簡単
「合理的に手を抜く」ということです。
そこで今回は、
どうやって合理的に手を抜いたらいいのか？
そのスキルはどうやって身につけたらいいのかを
自分の体験を思い返しながら書いてみることにします。

ただ単に手を抜いたのであれば、
成果物が要求される水準を満たしておらず、
きっと次からは短期間で大量処理をする
機会すら与えてもらえないでしょう。
では、どうやって合理的に手を抜くのか。
これは当たり前ですが、
絶対に「あわせなくてはいけないところ」と
「別にあわなくたってよいところ」を明確に
色分けするということです。
この作業を私は「アンカー（いかり）を打つ」と
呼んでいます。
実務上は、先にアンカーさえ確実に処理できれば、後は
精度よりもスピードの方が重要になるのです。
では、そのアンカーを見分けるためにはどうしたらいいのか。
1.目的をきっちり把握し、まずゴールを考える
2.求められている事柄の優先順位を明確にする
という、言われてみれば全くもって
当たり前のことです。
1.目的をキッチリ把握しまずゴールを考える
例えば、私の経験で言えば
お客様との打ち合わせに必要なので
「1時間で6社分の自社株評価をせよ」と
言われたとしましょう。（なつかしい）
最初に思うことは
「できるわけねーじゃん」
でも、ここでその打ち合わせは
「何のために行うのか」という
目的を強く意識してみます。
その株価算定が、相続税の申告のために
行うというのであれば、
それこそ精査した数値が必要です。
ただ、それを１時間後の打ち合わせまでに
出せというのであれば、
その打ち合わせ自体おかしいはず。
その6社の株価を必要としているのは、
「何らかの政策を行うかどうかを
判断する前捌き」のため
なのではないでしょうか
そうなると、
「とりあえず実現可能性があるかどうか」を
知るためのざっくりとした数値が必要なだけです。
だから、そういう仕事を与えられるたびに、
誤差10%程度の範囲でもいいから
一気に算出するための公式を編み出したり
算定のためのフォーマットを作っておけば、
仕事が一気に速くなるわけですね。
要するに単に作業をし続けるのではなく、
まずはざっくりと近似値にたどり着く手法を
自ら考えておく必要があるということなんです。
ある程度のゴールが見えていれば、
異常値が出たときにその誤りにもすぐ気がつくことが
できるでしょう。
2.求められている事柄の優先順位を明確にする
「顧客満足の飽くなき追求」という
と格好いいですが、
「もっとも顧客が期待していること」を
もう一度よく考えることが必要です。
要求されていることの優先順位を
はっきりさせ、限られたタイムボックスの中で
その優先順位に従った処理をしてください。
では、この顧客の求めている事柄の
優先順位を把握するにはどうしたらいいのでしょうか
量稽古！
要するに量をこなすしかありません。
特に限られた時間で大量の処理を
要求される業務をこなすことは、今思えば
優先順位を把握するためには最高の教材
だったのではないかと。
（そのときはそんなこと全く思いませんでしたが）
そもそも、最近「時間効率の良い仕事をしている」
と思われる人たちと話をしていてあることに気がつきました。
それは、その人たちがほとんど例外なく
「膨大な量の仕事をこなしていた時期」
があるということ。
やっぱり誰しもがそういう量稽古の中から
時間効率アップ、知的生産性アップに必要な
制約時間内で一定の成果を出す方法を
身につけていくのではないでしょうかね。
【編集後記】
先日、大橋悦夫さんが講師を務める
ビジネス選書クラブセミナーに参加いたしました。
で、そのあと鈴木克俊君とご飯を食べて帰ろうと
思い、すぐ近所のすし屋へ。
先付けと11カンで5,000円チョイのコースを頼んで
見たところ、すしが信じられないくらい小さい。
シャリが小指の先ほどしかない。
あまりに足りないので、思わずすぐそばの
ラーメン屋に行きました。
ダイエッター失格ですね。

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