弥生会計オンライン(クラウド版)を早速使ってみました
目次
弥生会計オンラインがリリース
freeeやMFクラウド会計のようなオンライン上で会計処理のできるアプリが話題になってきていますが、シェアNo.1の弥生会計もいよいよクラウドアプリをリリースしました。
対象は、デスクトップアプリである弥生会計のメインターゲットよりは小規模な法人向けとのこと。
早速、使ってみたのでその使用感をお伝えしようと思います。
弥生会計クラウドのメリット
バージョンアップの手間が省ける
デスクトップアプリの場合、バージョンアップをする度にソフトをインストールし、データをコンバートしなくてはいけません。
異なるバージョンのデータを管理するのも煩雑です。
クラウドアプリであれば、バージョンアップごとの再インストールなどの手間は省けます。
Macでも利用ができる
私のようなMacユーザーが、弥生会計を利用するためには、わざわざエミュレーションソフトを噛ませて、Windowsをインストールし、その上で弥生会計をインストールして利用する必要があります。
それが、クラウドアプリであれば、Macで直接会計処理ができるようになります。
弥生会計オンラインの使用感
設定と仕訳入力はMFクラウドと同じくらいシンドい
どのクラウド会計アプリもそうですが、初期設定や取り込みのルールをきちんと設定しないで自動仕訳取り込みを行ってしまうと、手直しするのにゼロから手入力する3倍時間がかかるというような「ゴミ」が出来上がってしまいます。
そうならないためには、きちんと一件一件補助科目などの登録や取り込みのルールを定めていきますが、これが大変です。
同様に、手入力で仕訳入力をするのも、デスクトップアプリに慣れた人だとかなりイライラするはず。
どれくらい面倒かというと、一つ一つ設定や仕訳を登録するのに、ネットショップでモノを買うくらいの手間が掛かると言えばわかりやすいでしょう。
この点の使用感は、弥生ならではスピード感や利便性を期待したのですが、実際には、既存のクラウド会計アプリと同じくらいのシンドさでした。
そのため、利用者の規模は、法人と言っても「一人法人」で、それも、入力はお客様で行ってもらう
という利用方法がメインかと。
会計事務所で経理代行を受託し、このアプリに入力をしていくとなると、気が狂いそうになるでしょう。
預金データの取り込みはYayoiスマートコネクト
預金やクレジットカードのデータの取り込みはZaimなどの外部のアプリを経由してバッチ処理により
取り込みます。
この点は、自動で仕訳取り込みをしてくれるMFクラウド会計よりも手間が掛かります。
どっちが好まれるかというと自動仕訳取り込みの方だと思います。
決算はデスクトップアプリで
決算作業は、オンライン上で行わずデータをデスクトップアプリに取り込みそちらで処理をしてクラウドに戻すとのこと。
なんとも面倒なようですが、実際にはソッチのほうが作業は早そうです。
(総勘定元帳を表示させようとしたらなぜかこの画面が)
現状の機能をみるとクラウド上で決算作業をするのは苦行だと思います。
こちらも近い将来クラウドアプリとデスクトップアプリの連携は強まるそうですが。
オススメするのはこんな人
結論は、現状では、
・一人法人規模
・コツコツ設定やルールの登録することを厭わない
・どうしてもMacで会計処理をしたい
・決算作業は弥生会計を利用している税理士に依頼する
この4つをすべて満たす人であれば、弥生会計オンラインを使ってみても良いのではないかと。
それ以外の人出あれば、デスクトップアプリの弥生会計をオススメします。
freeeもMFクラウド会計も最初はグダグダでしたが、絶え間ない改良でかなり良くなってきています。
まだまだ、私自身が利用しようとは思いませんが、クラウドならではのスピード感で、ドンドンバージョンアップがされて、こっちのほうが使いやすいと税理士が言えるようになる日が早く来るといいですね。
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