1,000字20,000円もらって知るWEB媒体と紙媒体の書き方の違いはここだ!

紙媒体とWEB媒体両方書いて知るその違い

「巷の節税のからくりを暴く」という楽しげなお題だったので週刊ダイヤモンド誌向けの原稿を書いたのですが、久しぶりに紙媒体向けの原稿を書いてみるとWEB媒体で書くのとは違う「お作法」を再認識しました。

読者に役に立つ内容を書くということはどちらも一緒なのですが、これから原稿執筆をする人のために、私が感じた紙媒体とWEB媒体の書き方のルールの違いとお金を稼ぐ原稿の書き方についてまとめてみることにします。

これまでこんな原稿を書いてきました

今まで書いてきた原稿の一部を紹介しますとこんな感じです。紙媒体の記事は思い出せないくらい書いてます。

<書籍>

「マジビジPRO会社の数字に強くなる!」(ディスカバー21)

「会社の財務」(日経BP社)

「つぶれない会社に変わる!社長のお金の残し方」(日本実業出版社)

「儲かる会社にすぐ変わる!社長の時間の使い方」(日本実業出版社)

「起業家のための手ガネ経営で勝ち残る法」(日本実業出版社)

「はじめての独立起業なるほど成功ガイド」(日本実業出版社)

「2時間で丸わかり不動産の税金の基本を学ぶ」(かんき出版)

「はじめての人にもわかる金融商品解剖図鑑」(かんき出版)

「一生食べていくのに困らない経理の仕事術」(かんき出版)

「ケチな社長はなぜお金を残せないのか?」(かんき出版)

「27歳知識ゼロからの25分でわかる決算書入門」(KADOKAWA)

「なぜ決算書の読めるヤツは出世するのか」(西東社)

「図解いちばんやさしく丁寧に書いた不動産の税金」(監修)(成美堂出版)

「失敗しない個人事業のはじめ方」(監修)(ナツメ社)

「一番良くわかる個人事業のはじめ方」(監修)(西東社)

「一番良くわかる経理の仕事基本と実務」(監修)(西東社)

「小さい会社の給与計算と社会保険事務」(監修)(西東社)

出版物のご紹介|吉澤税務会計事務所

教材のご紹介|吉澤税務会計事務所

<紙媒体>

「プレジデント」

「日経トップリーダー」

「日経産業新聞」

「夕刊フジ」

「週刊ダイヤモンド」

「アントレ」

「経営者会報」

「企業実務」

「会計人コース」他多数

<WEB媒体>

「日経ビジネスオンライン」

「オリックス銀行」

「パナホーム」

「ダイヤモンド働き方研究所」他多数

メディア掲載履歴|吉澤税務会計事務所

紙媒体とWEB媒体の書き方の違い

紙媒体の字数制限がもたらす密度の濃い文章

紙媒体のWEB媒体の最大の違いは、「字数制限」があるかないかということです。

紙媒体の雑誌であれば、誌面の都合で文字数の制限はありますし、本も印刷にお金が掛かるので、好きなだけ文章を書けるというわけではありません。

必然的に、限られたスペースにできるだけ濃縮された情報を詰め込もうという意図が働きます。

その一例として、紙媒体で書く際に最初にアドバイスされることに「逆接以外の無駄な接続詞は書くな」というものがあります。

「しかし」「だが」など、明らかに文意が変わる逆接は仕方がないが、それ以外の「だから」「したがって」「そこで」などの順接や「また」「および」などの並列の接続詞は、最初は書いてもいいが、後から骨を抜くように一個一個取っていってそれでもつながる文章を書ける人が「うまい書き手」とされるわけです。

そうやってギリギリまで限られた文字数の中で有用な情報を詰め込もうとした結果、紙媒体では、密度の濃い文章ができ上がる。

ただ、これは読み手の力量や高いモチベーションを求めます

貪欲に情報を求める人には、情報が詰まっているほど読書効率が良いのでしょうが、その力量や意欲のない人にはハードルが高く読みきれないのです。

最近のビジネス書を見ても、一冊8万字程度であったものが今では5万字以下のものが増えており、特に売れている本ほど「中身スッカスカじゃねえか」と言いたくなる本が多くなっているのは、SNSでの短文を読むのに慣れたことによる「読者の読書能力の低下」にうまく順応したからではないでしょうか。

WEB媒体はすぐに離脱することを想定する

WEB媒体はスマホで空き時間に気軽に読むということも多いため、ちょっとでも頭に「?マーク」が浮かんだ瞬間、すぐに離脱されてしまいます。

そこで、とにかく読者が離脱しないよう、専門用語などについては「こんなのさすがにわかるだろう」というレベルのものまでひとつひとつ”開いて”解説をしていかないといけません。

文字数の制約はないので、接続詞は読みやすくなるのであれば、リズムを取るかのようにバンバン入れてもいいです。

それに、そんな小さな”引っ掛かり”でカンタンに離脱される前に「こちらが求めるリアクション」に導かないとお金になりません。

ですから、一番主張したい結論を先に書いて、その後で詳細を書き加えるようにするのです。

これらの両者の違いをざっくりとまとめると次のようになります。

紙媒体 WEB媒体
文字数 厳しい制約があり、無駄を省いた密度の濃い文章に 制約はないので、とにかく丁寧でわかりやすい文章に
接続詞 逆接以外は可能な限り削除 読みやすくなるなら多用も
結 論 一般的には最後に 一般的には最初に

 

「紙媒体が上、WEB媒体は下」ということはない

紙媒体の編集者の中に見られることですが、どうも「WEB媒体は紙媒体よりも下」だとか、「WEBのアフィリエイト記事は人を騙す悪質な記事」だと思っている人もいるようです。

はっきりいいますが、WEBのアフィリエイト記事のほうが紙の本の原稿より求められる水準は高いですよ。

最初はブログの延長くらいの感覚で、「そんなにくれるの?本の印税よりずっといい。楽勝楽勝、割のいいバイトじゃん」くらいの気持ちで引き受けましたが、現実には「もういい加減いいだろう」と言いたくなるほど、何度も何度も書き直しを命じられます。

なにせ動くお金の単位が違いますからね。数千万円のお金をかけて数億円の収益を上げるためのものなのですからそりゃ真剣勝負ですよ。

かといって、「このキーワードをたくさん書けば検索上位になって有利になる」などという小手先のテクニックはもう全く使えないので、「とにかく読者に役に立つ文章を書いてくれ」ということだけが徹底されます

今のGoogle相手に特に「YMYL」(人々の幸福、健康、経済的安定、安全に影響を与える可能性のあるページ)の分野で邪悪なことを考えたら、検索上”地の果て”まで飛ばされてしまうので、そんな読者やGoogleを騙すようなことは短期的には利益が上がるかも知れませんが、多額の投資をするのにはリスクが高すぎる。

テーマについても、検索数などから十分なマーケットサイズがあるものの、競合がまだ出ていないので、ここならば収益確保ができるという領域を徹底的にリサーチしますし、原稿についても、執筆者だけでなく、基本情報を書き加えるライターや視認性を高めるためのデザイナー、それを統括するディレクターなどの共同作業で進められ、他人の文章からのコピペじゃないかのチェックもツールで厳密にされるのです。

紙媒体の担当者が見下してるWEBアフィリエイト記事のほうがずっとシビアで、紙の媒体のほうがずっとヌルいじゃん。

出来上がった記事を見ていただければわかりますが、紙媒体の書籍と遜色ないどころかずっとわかりやすくなっているのではないでしょうか。

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好きなことを書いて稼ぐという”お花畑”

ぶっちゃけ、紙媒体でもWEB媒体でも他人のメディアに、ただ言われるまま書いても、そんなに集客効果があるわけでもないですし、多少高く報酬をもらったところで手間の割に儲かるようなものじゃないです。

個人的には、よほど自分の認知度が上がるような媒体や自分がどうしても伝えたいことを書かせてくれるのであれば書くということでもういいかなと。他人のメディアでなくてもいくらでも自分の主張を伝えられますし。

価格決定のメカニズムは、需要と供給の関係で決まるもの。「書く」というスキルは「書きたい」人が多く、そのままだとあまり稼げません。

しかし、自分の専門スキルと組み合わせ、顧客獲得という目的から逆算をして「書く」とその収益を何倍にも引き上げられるレバレッジの効くスキルでもあるのです。

実際、これまで17冊の本を書き、1万部売ればヒットと言われるビジネス書の世界で「会社の数字に強くなる!」という本は発行部数38.8万部となり、顧客ターゲットである中小企業経営者向けに書いた「起業家のための手ガネ経営で勝ち残る法」「つぶれない会社に変わる!社長のお金の残し方」という2冊の本で50社以上の税務顧問契約を締結するに至っています。

わずか3週間で書いた本で多額の印税をもらったり、本を通じて2億5000万円(生涯顧客価値500万円×50社)以上の売上につなげているわけです。

本だけでなく、同じWEBメディアで原稿執筆をしても、クラウドワークスで1文字0.1円で書いている人もいれば、私のように1,000字で20,000円の報酬をもらっている者もいます。まあ、くれる案件以外断っているだけですが。

その違いはなにかといえば、「お金の動くところで稼ぎから逆算して書く」という一言。

これは、執筆に限らず、すべての集客活動に通じる基本原理なのですが、意外と理解せずに「自分が好きなことを書いていればお金につながる」と勝手に思っている人も多いようですね。

デール・カーネギーも言ってるじゃないですか。

「あなたが魚を釣るときには、あなたの好きないちごミルクではなく魚の好きなミミズを餌につけるはず」だって。

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