freeeが会社設立資料をオンラインで作るサービスを始めたらしいので早速試してみました

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スイッチングコストの高いビジネスは川上へ向かう

クラウド会計ソフトを提供するfreeeが今度は
オンライン上で会社設立に必要な資料の作成するサービスを
始めたそうです。

会社設立freee

税理士もそうですし、会計ソフトもそうですが、
変更が面倒なスイッチングコストが高い領域です。

こういうビジネスでは、新規参入して顧客を取るのが大変なので、
税理士であれば、既に業歴の長い会社から顧問税理士を
変更してもらうより、これから起業する先を狙ったほうが良い。

さらに、既に設立した会社にアプローチするくらいなら、
これから法人設立をする人に、その設立手続きをサポートして
しまえばいいとドンドン”川上”にターゲットが向かうわけです。

会計ソフトについても、使い慣れたソフトを変更するという
のは大変なので、最初から自社のソフトを使ってくれる
これから起業する人を囲い込んだほうがよいと
川上にターゲットが向かうのも当然のことでしょう。

ですから、自社の会計ソフト利用者を増やすために
会社設立に必要な資料をクラウド上で
簡単に作成できるサービスを提供するというのは
まさに理にかなっているわけです。

というわけで、このサービスを早速試しに
使ってみましたので、その使用感を報告しようと思います。

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その場で「会社設立いっちょ上がり」というわけではない

カフェでお茶しながらでも、会社設立に必要な資料が作成できる
というので、地下鉄に乗りながらスマホで作ってみました。

結論は、UIは非常によく出来ています。

会社の商号、資本金、住所、事業目的など必要事項の入力は
ネットで最初にユーザー登録をする程度の手間で十分出来てしまいます。

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実際に定款を作ってみたところ、ちゃんと入力したデータが
反映された定款が出来上がっている。

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これは、素晴らしい。

ただ、クラウド上ですべての手続きが完了するわけではなく、
一部専門家の支援を仰ぐので、指定した連絡先に
後日連絡が来るようですね。

さすがに、実際に法人を設立するわけではないので、
私はここでストップ。

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この後、公証人役場での認証された定款の受取方法や
資本金を払込み方法やその払込証明書の作り方なども非常に
わかりやすく説明されています。

これなら確かにこの通りにやるだけで必要な手続きはできそう。

ただ、いくらなんでも、5分でオンライン上で会社設立いっちょ上がり
というわけではないです。

あくまでも必要な書類作成をオンライン上でやって
くれるというだけのことですね。

自分で、銀行や公証人役場、法務局に後日それぞれ手続きにはいかないと
いけないので、即日で法人が出来上がりということでもありません。

そんなの当たり前だろうと実際に会社設立をしたことのある人であれば
わかるとは思いますが、全く会社設立をやったことのない方が
こういう記事をお読みになるとわずか5分で会社ができると思わないとも
限りませんので念のため。

「会社設立 freee」は全自動で会社設立に必要な書類をすべて出力できる無料ツール

決してタダで会社ができるわけではない

ちなみに、このサービスを利用すれば、無料ですべての手続が
できるわけではありません。

あくまでもツール利用料が無料ということです。

定款認証という作業は専門家に依頼するので、その分の報酬
5,000円は掛かります。

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いわば、会社設立のセルフサービスのようなものですね。

そういう意味では、既にネット上で自分で会社設立をやる方法
と言うのはたくさん公開されており、テンプレートもダウンロード
できるようになっています。

自分でできる会社設立|トラスティルグループ

freeeはそのテンプレートをオンライン上に用意した
ということに過ぎません。

それでも、スマホ上で簡単にその手続ができるというのは
なかなか素晴らしいと思います。

また、私自身もテストとして、”格安行政書士事務所”による
会社設立資料作成サポートを利用したことがあります。

やってみてわかった!会社の設立は自分でやる?格安業者?それとも司法書士

こちらは、必要事項をメールで書き込むと
それらを反映した定款等の資料が作成されて、
その後何をどうしたら良いのかというマニュアルと一緒に
宅急便で送付されてきます。

これは、かなり計算されていて素晴らしいものでした。

freeeはまさにこの格安行政書士事務所のサービスを
オンライン化したと考えると良いかと。

その時の行政書士の報酬が8,000円程度で、
freee経由で専門家に定款認証を依頼する報酬が5,000円。

あまりコスト的には、変わらないかもしれません。

いずれにせよ、UIは非常にわかりやすくよく出来ています。

ですから、会社設立の手続きでお悩みの方は使う価値のある
サービスだとは思います。

なお、会社設立freeeでも、
定款認証のために公証人役場や
登記申請のために法務局に行くなどという手続きを
専門家に代行してもらうオプションもあるそう。

そうなると、司法書士に会社設立を依頼するのと
何ら変わらない気もしますが、時間を有効活用したい人には
私はそちらをオススメしたい。

個人的には、「自分でやればタダでできる」と言うものから
「将来使うことのない手続きはプロにお金を払ってやってもらい、
その時間で自分にしかできないことをする」と言うものに
マインドをチェンジするのが
起業家としての第一歩じゃないかなと思うわけでして。

 

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