【ボツ原稿】一直線に成果を出す勉強法(2)

(2) 「ベースキャンプ+相乗効果」という順番で勉強する
では、その勉強をする場合、「一つのことを深く勉強する」
のと「多くのことをまんべんなく勉強する」のではどちらが良いのでしょうか。
結論は、「両方する」ということ。
でも、それは偉くなって時間効率の良い仕事を
する権限とその手法を身につけてからです。
限られた時間の中で優先順位をつけるとしたらどちらになるのか?
私は、まずは「一つ分野に絞って深く勉強する」方が
早く成長につながると思っています。

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では、その勉強をするテーマは何を選んだらよいのでしょうか?
勉強をする上では「時流」を意識するということは必要です。
これからニーズの高まる分野の勉強はしておいた方が
良いのは事実でしょう。
しかし、それよりも優先的に勉強すべきことがあります。
それは「目の前の仕事」のための勉強です。
なぜなら、「結果」がすぐに評価されやすいから。
そして、スキルアップによって仕事を早く終える
ことができるので、さらに勉強に当てる時間ができるからです。
さらに、実は、ビジネスパーソンが「いつでもスピンアウトできる人」
になるというキャリアデザインを描こうとする場合に、
重大な隠された障害があります。
それは、表向きはどうであれ、
会社があなたのキャリアアップを必ずしも
願っているわけではないということです。
ですから、そのような障害がある中で
自分の願うキャリアデザインを描こうとするならば、
まずはきちんと仕事で成果を出すこと。
それに加えて、あなたが勉強しようとしていることが
会社にとって役に立つことでもあることを
アピールしなくてはいけないのです。
事実、私も勤務税理士時代、毎朝1時間早く出社して
「税法の事例集」をひたすら読み続けました。
その成果は、すぐに実務に反映されるため、
作業効率アップとさらに高いスキルレベルの
要求される仕事に取り組むチャンスも手にできたのです。
たしかに、自分の将来を見据えたキャリア形成プランを作り出し
「未来から逆算」することで習得すべきスキルを
検討することは良い方法です。
ただ、その方法で「ゴール」まで到達できるのは、
かなりの自分をコントロールする能力の高い上級者です。
なんだかんだいったって、やっぱり目の前で成果が
出るのが一番学習を続けるコツなのです。
まずは「目の前の仕事の専門家」になる。
こうして身につけたスキルがいわばあなたの
「ベースキャンプ」になります。
山頂を目指すためにも、ベースキャンプからの
チャレンジをします。
もし、チャレンジが失敗しても、
ベースキャンプで体制を立て直して再チャレンジをするはずです。
仕事も勉強も同じです。
新たな領域へ安心してチャレンジするためにも、
まずは自分の「ベースキャンプ」となるような
スキルを身に着けてみてください。
そうして一つ一つ成果を出していけば依頼される仕事も
あなたの成長に合わせて変わってくるでしょう。
あなたの成長に合わせて「ベースキャンプ」を
どんどん山頂に近づけていってください。
ただし、一つの分野だけ勉強をし続けると
ある弊害がおきます。
それは、「いつでも問題の根幹が自分の専門分野に
関連するものだ」という「心理バイアスの罠」に陥ることです。
そんな心理バイアスに打ち勝つためにも
「最初は一直線に、ある時点で周辺領域への拡大」をしていく。
あたかも「打ち上げ花火型学習」ともいうべき手法が
「いつでもスピンアウトできる人」への近道だといえるでしょう。
<打ち上げ花火型学習>
では、第二弾として派生させていくのはどの分野でしょうか?
これも自分の専門分野と相乗効果のあるものに派生させるということです。
 
私は、税理士資格のほかに、中小企業診断士、宅地建物取引主任者、
システムアドミニストレータ(初級)、ファイナンシャルプランナー(AFP・未登録)
の取得をしています。
これらは闇雲に取得をしたわけではなく、
全て税務という自分の専門分野と相乗効果のあるものを
顧客ニーズに照らし合わせしながら取得していったのです。
その結果、例えば相続・事業承継のコンサルティングを行う際には、
宅地建物取引主任者取得時に勉強した知識を活用し、
不動産の有効活用まで考慮した上での提案ができるなど
専門分野との相乗効果を享受しているわけです。
営業職の人は、相手先の業界研究に加えて心理学や
プレゼンテーションスキル、マーケティング手法を、
経理職の人は、簿記会計から派生させた資金調達手法や
顧客データベース作成術などを学んでみてはいかがでしょう。 
あなたの専門分野と相乗効果の発揮できる分野はなんですか?
このようにまずは自分の専門分野である「ベースキャンプ」を作り、
「そのスキルと相乗効果のあるものはなにか」
という視点でまずは勉強をします。
ただ、「起業家視点を学ぶ」にはこれだけでは十分ではありません。
第三弾としては粗利益率、必要運転資金、リピート率、
などから「ビジネスモデルの有利不利」(注)を学ぶ上に、
会社経営に必要な知識を網羅的に学ぶことが必要なのです。
つまり、「いつでもスピンアウトできる人」になるには、
1)目の前の仕事に役立つ勉強をして成果を出す
2) 「自分の専門分野」へと磨き上げるとともにそれと相乗効果のあるものも勉強する
3) ビジネスモデルの有利不利と会社経営に必要な知識を身につける
という順番で勉強していくのが、もっとも効率が良いといえるでしょう。

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